今月のイチ押し商品:南米人の元気のもと「マテ茶」、ダイエットや疲労回復に効果
日本人が緑茶を、中国人がウーロン茶を飲むように、南米(アルゼンチン・ブラジル・パラグアイ・ウルグアイあたり)では、日常「マテ茶」が飲まれ人々の生活に浸透している。飲み物としての歴史は古く、インカ帝国の時代からといわれ、一〇〇〇年以上もの間、飲み継がれてきているものなのだ。
南米の人は一日五〇〇グラムもの肉を食べる(アメリカ人の二~三倍)といわれるが、野菜はほとんど食べない。それでも肥満もなければ高コレステロール症になることもない。その秘密がマテ茶にあるとみられているのだ。
マテ茶は、鉄分・カルシウムが豊富で、カロチン・ビタミンC・B1・B2・テオブロミン・コリン・葉緑素・繊維を含み、ダイエット・疲労回復・強壮効果が期待できる。成長期の子どもや骨粗鬆症・貧血や冷え症が気になる人にもおすすめだ。
南米ではグァンボ(ブラジルではシマホーン)という専用の器にマテ茶を入れ、ボンビージャ(ブラジルではクイヤ)という金属製の管(ストロー)を差し込み、楽しみながらみんなで回し飲みをする習慣がある。
マテ茶は若干のカフェインと芳香油・少量のタンニンを含んでおり、煎じると軽い苦みと心地よい芳香が楽しめる。好みで砂糖やミルク・レモン・はちみつ・リキュールなどを加えてもおいしい。
また、南米の女性は、好きな人にさりげなくシナモンの隠し味をつけたマテ茶を渡して好意を伝える。逆にぬるいマテ茶は「会いたくない」の意なんだとか。お茶好きなあなた、ぜひお試しを。
▽問い合わせ=日本マテ茶協会、電話03・3200・8207