漢方ダイアリー:漢方でできる受験対策
○1月10日(土)
わが家には高校と大学受験を控えた子どもがふたり。試験日には体調万全で臨ませてあげたい。
お正月も過ぎ、いよいよ受験シーズンの到来です。この季節は進級や昇進、資格取得などの試験を控え勉学に取り組んでいる人も多いことでしょう。大切な試験日には体調万全で臨みたいもの。また実力を思う存分発揮したいものです。
◆風邪・インフルエンザ対策
試験当日の体調はもちろんですが、試験勉強中も体調がすぐれなければ集中できません。風邪をひいたりしては、時間も体力も大きくロスしてしまいます。日頃から、外出する際はマスクをし、帰宅したら手洗いとうがいを必ずしましょう。
鼻やのどの粘膜は、病原菌やウイルスから身体を守る役割をしています。免疫力を高め、粘膜を強化する生薬「黄耆」が配合された漢方処方「玉屏風散」や、「板藍根」のお茶などで万が一の事態が起こらないように備えておきたいものです(「玉屏風散」は「衛益顆粒」という名称でも販売されています)。
◆集中力を高め実力発揮
ベンケイソウ科のラジオラロゼアという植物の根は、漢方では紅景天と呼ばれ、その滋養強壮効果から珍重されてきました。ロシアの長年にわたる研究では、アダプトゲン(環境適応源)特性がある、すなわちストレスに対する抵抗力を高めてくれるということが分かりました。イライラしたり落ち込んだりすることが少なくなり、集中力が高まります。また、大脳皮質に作用することが確認されており、脳への情報伝達がスムーズになり、記憶力もアップすると考えられています。
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試験勉強は思いのほかストレスがかかりやすく、疲労も蓄積していきます。消化の良い食事と質の良い睡眠で体力維持を心がけましょう。勉強の合間の気分転換には、ミカンやユズなどの柑橘類がおすすめです。精油成分が気分をリフレッシュしてくれます。
○薬用保湿スキンケアシリーズ「瑞花露(すいかろ)」
瑞花露は、主に乾燥肌・敏感肌の方のために、中医学(中国の伝統医学)と現代医学の考え方を融合して、植物由来の成分を配合した、保湿と消炎の働きを持つ医薬部外品の全身用スキンケアシリーズです。(イスクラ産業株式会社)
○東洋エクササイズ:百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんにある百会は、精神の緊張を取るツボです。頭痛などにも効果があります。
頭のてっぺん。左右の耳の先端を結んだ線と眉間から後ろへ向かう線が交差するところ。身体の100の経絡がここに集まっている。
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