ヘルシートーク:BIO料理研究家・倉岡生夏さん

2017.11.01 268号 05面

 元グラビアアイドルの倉岡生夏さん。主食にするほどチョコレート好きで、アイドルの頃は「チョコレート姫」と呼ばれていました。現在は、食の資格を10以上持つ料理の先生に華麗に転身。Webサイト「たべぷろ」でも、食のプロフェッショナルの1人として情報を発信しています。多くの勉強を重ねてたどり着いたという、「食」の楽しさについてうかがいました。

 ●10以上の資格を取得 「食」を学ぶのは楽しい!

 現在、BIO料理研究家として活動しています。料理教室も主宰していますが、企業の商品開発やレストランプロデュースなどがメーンですね。

 最近は、玄米の発酵菌を使ったスイーツの開発や、グルテンフリーのドーナツ屋さんからチョコレートを使った商品の開発を依頼されました。青汁のメニュー開発も手掛けています。この秋は、玄米のレトルトおかゆ「おばあちゃんの玄米おかゆ」の自社発売にもこぎつけました。日本食糧新聞社のWebサイト「たべぷろ」でも、公式ライターとして発信しています。

 ここに至るまでに、資格を10個以上取得しました。最近取得したのが和食アドバイザーですが、これはマナーから郷土料理まで、和食のすべてを学ぶもの。各県で試験があり、それぞれの土地の郷土料理について問われます。私は東京で受検しましたが、江戸東京野菜のことなどを学べて、とても楽しかったですね。

 ほかにもローフードやマクロビオティックやファスティング、ナチュラルフードなど、いろいろなスタイルを勉強しました。それらを通して、いま私が最も納得できて提案しているのは、自分の生まれ育った場所や、いま生活している環境の食事が一番自分に合うという考えです。「地元の食材を使って料理をしましょう!」とメッセージを発信していますが、それを生かせるのは、やはり和食なのです。

 ●「糖尿病の手前」に大ショック! マクロビの勉強を始めることに

 結婚前にアイドルをしていた頃は、「チョコレート姫」というニックネームをいただいていたくらい、大好きなチョコレートばかり食べていました。毎日1kg以上、板チョコだと17枚くらい。朝食もチョコレート、夜もおかずとごはんの代わりにチョコレートでした。

 それが話題になり、テレビでもチョコレートを食べる企画が多かったのですが、そんな生活が2~3年続いた頃かな。21歳の時に、これもテレビの企画で診察・検査してもらったら「糖尿病の少し手前ですよ」と言われ、大ショックを受けました。太らない体質で、アレルギーが肌に出ることもなかったので、自分でまったく気づいていなかったんです。

 それでもチョコレートをやめられない。依存症ですよね。どうしたらいいか周囲に相談したところ、マクロビオティックのチョコレートを提案されました。メープルシロップなどを使ってつくるのですが、これがおいしくて!

 これならいけると、まずマクロビの勉強を始めました。料理は子どもの頃から大好きで、母や祖母とキッチンに立っていましたから。

 ●出身地・青森の食事がしっくりきます にんにくとりんごは欠かせません!

 「身土不二」という言葉があります。これは地元のものが自分の身体に一番合うという意味です。チョコレート中毒だった私が、いまは出身地・青森県の食材と郷土料理を中心にした食事を心掛けています。季節や旬も大切にしています。

 青森の実家では無農薬野菜を栽培していて、祖母がいろいろな食材を東京にいる私の元に送ってくれます。先日は黄色い食用菊が届きました。青森ではこの季節に菊を食べるんですよ。菊はビタミンが多く解毒作用もあり、腸のバランスを整えてくれます。おみそ汁に入れたり、おひたしにしたり、チジミに入れても。私は、シンプルにゆでてポン酢で食べるのが好きですね。それから、カボチャ。ホワイトシチューに入れたりします。オレンジがかった色がかわいくて好き。私は豆乳と白みそでつくるのですが、市販のルーでつくってもいいですよね。

 青森といえばりんご。いろいろな料理に使えますが、おすすめを2つ。1つはりんごのマリネ。りんごをスライスして、白ワインビネガーとオリーブオイルでいただきます。おいしいですよ!

 もう1つは、アイス代わりになるデザート。りんごを切って砂糖をまぶして煮るんです。やわらかくなったら、粗熱を取って冷凍します。子どもの頃のおやつでしたが、料理教室で紹介したら大人気のデザートになりました。

 毎月2回、「たべぷろ」でおいしい料理を発信しています。こちらものぞいてみてくださいね!

 ●たべぷろ:美肌を追求する料理研究家が実践、エディブルフラワーのおしゃれな食べ方

 私は、オーガニック食材で美肌を意識した料理や和食をつくることが多いのですが、その中でも盛り付けや皆さんが食べたいと思える見た目にもこだわっています。みなさんも「SNSで一目置かれたい。ホームパーティーでおしゃれなおもてなしをしたい」、そう思いませんか?

 そんな方にオススメのおしゃれでかわいい、そして美容や健康にも良い食材があるんです。それは『エディブルフラワー』です。普通の花に見えますが、野菜同様、食用に安全に栽培された花のこと。農薬や化学肥料を使わず栽培しているものがほとんどで、品種もたくさんあり、栄養素もバランス良く含まれています。

 エディブルフラワーに含まれるビタミンA、ビタミンC、ポリフェノールなどは肌の新陳代謝を促す効果、老化を防止、肌を若返らせる働きなどを持っています。

 【続きはこちらで】https://tabepro.jp/2742

 ●KINABIO 料理教室

 和食の基本を覚えられるレッスンを開催中。11月は魚のさばき方

 http://preview.cookingschool.jp/do/s/school/lesson?schoolId=13731&ym=201711

 日本料理士協会東京認定校11月より開校! http://j-cooking-a.org/

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら