漢方スローライフ 季節と一緒にいい加減(130)小寒 これから寒さ本番に

2021.01.01 306号 08面
ほうれん草

ほうれん草

ほうれん草とイカの炒め物

ほうれん草とイカの炒め物

 ●24節気 小寒(1月5~19日頃)

 冬至を過ぎ、寒さが次第に厳しくなる頃。小寒(しょうかん)の季節に入ることを「寒の入り」といい、立春までの1カ月を「寒の内」といいます。「小寒の氷、大寒に解く」という言葉もありますが、小寒に張った氷が大寒に溶けるほど、小寒の方が寒く感じる日もあります。

 二十四節気をさらに3つに分けた七十二候では、初候は「芹さかう」と春の七草、せりがすくすく生え始める様子が。次候は「水泉(すいせん)動く」と地中で凍っていた泉が動きはじめる頃、末候は「雉(きじ)はじめてなく」と鳥たちの恋の歌が描かれています。

 ところで、「冬の至り」と書く冬至よりも、その後の方が寒くなるのはなぜでしょうか。それはこの「冬」という言葉が、日差しの強さが最も弱まる日という意味だから。日差しの強弱と地熱の冷えには時間差があります。暖房を切った部屋でも、しんしんと寒さが迫ってくるのは数時間後ですね。二十四節気がつくられた中国・黄河流域の地方と違い海に囲まれた日本では、さらに時間がかかります。

 そのため、日本では2月末までが寒さの本番となります。季節のおすすめは、ほうれん草。養血潤燥作用があります。血液をつくり肌の乾燥を防ぎ、身体の免疫力を高めます。

 ●ほうれん草

 【栄養学】緑黄色野菜でβ-カロテンが多く、皮膚や粘膜を強めて免疫力を高める働きがあります。鉄分が多く貧血予防にも。

 【薬膳学】血を補う働きがあります。身体を潤す働きがあるので、腸の乾燥による便秘の解消にも効果的です。

 東京栄養士薬膳研究会 管理栄養士・国際薬膳師 片山芳子(レシピも)

 ◆ほうれん草とイカの炒め物

 貧血予防と免疫力アップ

 エネルギー76kcal たんぱく質5.3g 塩分0.5g(1人分)

 <材料・2人分>

 ・ほうれん草……1/2束

 ・イカ(胴)……1/2ハイ

 ・にんじん(せん切り)……20g

 ・にんにく……1かけ

 ・オリーブ油……小さじ2

 ・しょうゆ……小さじ1

 <作り方>

 (1)ほうれん草は、ゆでて4cm長さに切る。にんじんはサッとゆでる。イカは食べやすく切ってゆで、にんにくは皮をむきスライスする。

 (2)フライパンにオリーブ油を熱し、にんにくを炒める。色が変わったらにんじんを加えて炒め、次にほうれん草とイカを炒める。

 (3)(2)にしょうゆを混ぜて、すぐ火を止め、器に盛る。

最大30日間無料購読する

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら