漢方スローライフ 季節と一緒にいい加減(143)雨水 キャベツもそろそろ変わる頃

2022.02.01 319号 08面
キャベツ

キャベツ

キャベツの焼春巻

キャベツの焼春巻

 ●24節気 雨水(2月19日~3月4日)

 寒気がゆるみ、降る雪が雨となり、積もった雪が溶けて水になる頃。二十四節気を3つに分けた七十二候では、初候は「土脈潤い起こる」と、春雨で大地が目覚めていくことを。次候は「霞はじめてたなびく」と、ぼんやりたなびく春霞を。末候は「草木(そうもく)萌え動く」と、やわらぐ空気の中の草木が歌われています。

 2月の初旬、寒気が一段落して日本海側に低気圧が入ることが時にあります。すると南風が日本列島に流れ込み一時気温が上がり、雪国でさえ雪ではなく雨になることもあります。すぐに寒さはぶり返しますが、冬の終わり、春の始まりを感じさせてくれる出来事です。そんな季節の移ろいに沿って、いろいろな味わいを楽しませてくれる野菜の一つがキャベツです。

 かたくなに葉を締めて玉をつくり冬の寒さに耐えている冬キャベツは、温かく煮込んだ料理で自分の味を主張し、日々春めく季節にのびのびとほんわかゆるめに葉を巻いて育つ春キャベツは、みずみずしく、そのまま食べても生き生きとした野菜の息吹を私たちに吹き込んでくれるように感じます。

 冬から春へ。縮まっていた身体を思いっきり伸ばして、明るい春の足音が聞こえそうですね。

 ●気象歳時記

 五運六気・壬寅年(2022年)

 客気が少陰君火となるため、例年に比べて温かくなるかもしれません。

 ●キャベツ

 【栄養学】水溶性の栄養素が豊富で、多くの料理に使える万能野菜です。消化を助けて、胃の粘膜を保護する働きがあります。

 【薬膳学】脾胃の気を補い、消化不良・食欲不振を改善し、体調を整えます。起陽草と言われる「にら」と一緒に合わせて、陽気を高めます。

 東京栄養士薬膳研究会 管理栄養士・国際薬膳師 片山芳子(レシピも)

 ◆キャベツの焼春巻

 消化を助け、身体の調子を整える

 エネルギー340kcal たんぱく質17.8g 塩分1.2g(1人分)

 <材料・2人分>

 ・キャベツ……3枚

 ・にら……1/2束

 ・にんじん……20g

 ・長ねぎ……20g

 ・鶏むね肉……80g

 ・むきえび……小8尾

 ・油(炒め用)……小さじ2

 ・塩・こしょう……各少々

 ・水溶き片栗粉(片栗粉・水)……各大さじ1

 ・春巻の皮(大)……4枚

 ・油(焼き用)……大さじ2

 ・ポン酢しょうゆ……適宜

 <作り方>

 (1)野菜と鶏肉は細切りにする。フライパンに油を熱し、鶏肉・野菜・えびを一緒に炒めて、塩・こしょうする。水溶き片栗粉を加えて、とろみがついたら火を止めて冷ます。

 (2)春巻きの皮で(1)を1/4量ずつ巻き、巻き終わりは水でぬらしてとめる。

 (3)フライパンに油を熱し、春巻の巻き終わりの面を下にして焼き、両面をこんがり焼く。

 (4)焼き上がった春巻を半分に切り、皿に盛りつける。好みでポン酢しょうゆを添える。