夏こそバナナで、元気チャージ

2010.07.10 180号 03面
「バナナレモンスムージー」

「バナナレモンスムージー」

 ◆夏にバナナがオススメなワケ

 大妻女子大学短期大学部 准教授の富永暁子さんに聞きました。

 夏の身体は、汗を大量にかくことでナトリウムとカリウムを失いがちで、さらに口当たりの良いものばかりを食べる傾向にあり、栄養が偏りやすくなります。夏バテを防ぐためにも、夏こそ朝からリズムよく、バランスよく食べることが大切です。

 汗で流失する成分の1つ、カリウムは、身体の水分バランスをつかさどるミネラルで、不足するとむくみが出たり疲労や老廃物がたまりやすくなります。

 バナナのカリウム含有量は100g中360mg(※)で他の果物と比べても多く、ビタミンB群や食物繊維などさまざまな栄養素も含まれています。またバナナは消化がよく、すばやくエネルギーに変わる糖質を含んでいるので、夏場、炎天下でよく動く人や、食欲不振気味な人にこそ毎朝食べていただきたい、包丁いらずの手軽な果物です。

 ※五訂増補日本食品標準成分表より

 ◆暑い時期のおいしい食べ方、新提案

 夏場はバナナを食べる30分~2時間前に冷蔵庫へ入れ冷やすと、ひんやりと、よりおいしく食べられます。

 夏場は気温が高く熟成のスピードが速いので、気がつくと皮が茶色い斑点だらけということも。そこで、まず室内に置いて好みの食べ頃になったら、熟成のスピードを遅くするために冷蔵庫へ移すと、常温で保存するよりも若干日持ちします(保存状態などにより多少の差異はあります)。

 バナナを冷蔵庫で保存する時はビニール袋に入れて。温度が低すぎると低温障害で皮が黒くなることがありますが、果肉には影響ありません。

 ◆「熟れっ子バナナ」は

 「熟れっ子バナナ」は、気候や土壌など環境適地であるフィリピン・ミンダナオ島の高い山にある農園で、育てる人の愛情と陽射しをたっぷり浴びて栽培されたバナナ。味、香り、食感とも、まさにバナナ界のセレブです。

 ◆ 夏の朝食にバナナレモンスムージー

 バナナをたくさん買ってきて一度に食べきれない時は、冷凍バナナにして楽しみましょう。そのまま食べてもおいしいですが、レモン汁と乳製品を一緒にまぜたスムージーはいかが。

 ◇バナナレモンスムージー

 〈材料・1人分〉

 ・「熟れっ子バナナ」………1本

 ・レモン汁……………………大さじ1

 ・牛乳…………………………100ml

 ・ヨーグルト…………………大さじ2

 ・飾り用バナナ………………1切れ

 〈作り方〉

 (1)バナナは皮をむき一口大に切ってラップに包み冷凍しておく。

 (2)ミキサーに、(1)のバナナとすべての材料を入れ、よくまぜる。

 (3)飾り用バナナと、あればミントの葉を飾る。

 ★カリウムや食物繊維など多種の栄養素を含むバナナと、クエン酸やビタミンCの取れるレモン汁、良質なたんぱく質源の乳製品が手軽に取れるドリンク。夏の朝食にもオススメです。

 ★レモン汁を加えることで、味もすっきりひきしまります。

 ★飾り用バナナにレモン汁をまぶしておくと、果肉の変色も防げます。

 ★皮に茶色い斑点の出た食べ頃の「熟れっ子バナナ」を使えば、砂糖なしでも甘さ十分。

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