夏こそバナナで、元気チャージ
◆夏にバナナがオススメなワケ
大妻女子大学短期大学部 准教授の富永暁子さんに聞きました。
夏の身体は、汗を大量にかくことでナトリウムとカリウムを失いがちで、さらに口当たりの良いものばかりを食べる傾向にあり、栄養が偏りやすくなります。夏バテを防ぐためにも、夏こそ朝からリズムよく、バランスよく食べることが大切です。
汗で流失する成分の1つ、カリウムは、身体の水分バランスをつかさどるミネラルで、不足するとむくみが出たり疲労や老廃物がたまりやすくなります。
バナナのカリウム含有量は100g中360mg(※)で他の果物と比べても多く、ビタミンB群や食物繊維などさまざまな栄養素も含まれています。またバナナは消化がよく、すばやくエネルギーに変わる糖質を含んでいるので、夏場、炎天下でよく動く人や、食欲不振気味な人にこそ毎朝食べていただきたい、包丁いらずの手軽な果物です。
※五訂増補日本食品標準成分表より
◆暑い時期のおいしい食べ方、新提案
夏場はバナナを食べる30分~2時間前に冷蔵庫へ入れ冷やすと、ひんやりと、よりおいしく食べられます。
夏場は気温が高く熟成のスピードが速いので、気がつくと皮が茶色い斑点だらけということも。そこで、まず室内に置いて好みの食べ頃になったら、熟成のスピードを遅くするために冷蔵庫へ移すと、常温で保存するよりも若干日持ちします(保存状態などにより多少の差異はあります)。
バナナを冷蔵庫で保存する時はビニール袋に入れて。温度が低すぎると低温障害で皮が黒くなることがありますが、果肉には影響ありません。
◆「熟れっ子バナナ」は
「熟れっ子バナナ」は、気候や土壌など環境適地であるフィリピン・ミンダナオ島の高い山にある農園で、育てる人の愛情と陽射しをたっぷり浴びて栽培されたバナナ。味、香り、食感とも、まさにバナナ界のセレブです。
◆ 夏の朝食にバナナレモンスムージー
バナナをたくさん買ってきて一度に食べきれない時は、冷凍バナナにして楽しみましょう。そのまま食べてもおいしいですが、レモン汁と乳製品を一緒にまぜたスムージーはいかが。
◇バナナレモンスムージー
〈材料・1人分〉
・「熟れっ子バナナ」………1本
・レモン汁……………………大さじ1
・牛乳…………………………100ml
・ヨーグルト…………………大さじ2
・飾り用バナナ………………1切れ
〈作り方〉
(1)バナナは皮をむき一口大に切ってラップに包み冷凍しておく。
(2)ミキサーに、(1)のバナナとすべての材料を入れ、よくまぜる。
(3)飾り用バナナと、あればミントの葉を飾る。
★カリウムや食物繊維など多種の栄養素を含むバナナと、クエン酸やビタミンCの取れるレモン汁、良質なたんぱく質源の乳製品が手軽に取れるドリンク。夏の朝食にもオススメです。
★レモン汁を加えることで、味もすっきりひきしまります。
★飾り用バナナにレモン汁をまぶしておくと、果肉の変色も防げます。
★皮に茶色い斑点の出た食べ頃の「熟れっ子バナナ」を使えば、砂糖なしでも甘さ十分。