ほっとコーヒータイム(122)コーヒーのトレンドにみる食の潮流

2018.12.01 281号 06面

 コーヒーの飲み方、楽しみ方は、時代と共に移り変わっています。江戸時代に日本へ伝わった当初はごく限られた人の飲み物でしたが、その後、インスタントコーヒー、自動販売機の缶コーヒー、レギュラーコーヒーを淹れるコーヒー家電、そして1人分の高品質なレギュラーコーヒーを淹れるドリップバッグなどが開発され、千差万別な楽しみ方ができるようになりました。

 外食専門誌の元編集長で、フードサービス・ジャーナリストの千葉哲幸さんは、「コーヒーの歴史をたどると、貴重な存在であったものが大衆化して日常的なものとなり、そして、高品質かつアナログに回帰している」と教えてくれます。

 「コーヒー業界のトレンド第1の波は、19世紀後半から1960年代に続くコーヒーの大量生産・大量消費の時代。物流が発達し、手軽に楽しめる嗜好品となりました。第2の波は、60年代以降にシアトル系コーヒーチェーンによって広まった、高品質な深煎りコーヒーの時代で、カフェラテが普及しました。昨今の第3の波では、コーヒー生産地への配慮や価値が注目され、豆の素材や淹れ方などの工程にこだわるように。ハンドドリップで1杯ずつ丁寧に淹れるスタイルのカフェが増えています。これは日本の純喫茶の淹れ方に倣ったと言われています」

 さらに千葉さんは、こうしたコーヒーのトレンドは、まさに食品全体の潮流を象徴していると言います。さて次は? みなさんはどう予想されますか。

 ▼参考文献『外食入門』千葉哲幸著、日本食糧新聞社刊

 ●「きくのIFCコーヒー Single Coffee ブラジル No.2」

 苦味と酸味のバランスが取れた上品な味わいです。1パック8g×5袋入、160円(税別)。

 ※要冷凍・冷蔵品

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 きくのIFCの「Single Coffee」は、単一生産国のコーヒー豆の風味を訴求するシリーズで、従来のブレンドタイプとは一味違う、すっきりとした味わいをお楽しみいただけます。姉妹品「エチオピアモカ」もどうぞ。

 ▼めいらくグループお客様相談室 TEL0120・668833(9~18時)

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