高めよう血管力! みかん由来の成分「糖転移ヘスペリジン」に注目

2010.03.10 176号 07面

 世界の人々の死亡や医療費負担要因の1位は「高血圧」。昨年10月に世界保健機関(WHO)が発表し、高血圧管理の重要性が見直されている。

 大阪大学医学部附属病院の山下静也教授は「高血圧は放置すれば脳梗塞、狭心症、心筋梗塞といった命に関わる重大な疾患につながるため、日常のセルフケアで血管を鍛えることが大切」と話す。高血圧のセルフケア方法には、バランスのよい食事や、1日30分以上の有酸素運動、ぬるめのお湯での半身浴などが挙げられる。加えて注目なのが、みかん類に含まれるヘスペリジンという成分だ。「冬至にゆず湯へ入ると風邪をひかないといわれるように、柑橘類の皮や実には、血行を促進し新陳代謝を活性化し、血管をしなやかに保つのに有効な成分が含まれている。みかん由来成分のヘスペリジンは血圧上昇抑制などの機能が確認されている。最近は、吸収されやすい機能性素材『糖転移ヘスペリジン』を含む飲料や食品として製品も発売されている。高血圧の人は、さまざまな解決策を活用し、血管力アップに取り組んでいただきたい」(山下教授)

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