薬膳が拓く食の未来(2)体質調査で有効性を検証

総合 連載 2019.10.07 11953号 03面
鈴鹿医療科学大学 鍼灸サイエンス学科教授 高木久代氏

鈴鹿医療科学大学 鍼灸サイエンス学科教授 高木久代氏

 現代医学と東洋医学を融合した臨床研究にも注力している鈴鹿医療科学大学(三重県)では、薬膳研究の中で、約1500人の在学生の中から一定条件を満たした学生を対象に、中医体質調査を行っている。同調査は、中国の伝統医学(中医学)に基づく健康診断ツールの一つで、未病状態を反映する指標として多くの医療機関などで活用されている。研究では、厳密に定められた試験計画に沿って、一定条件を満たした学生が薬膳を一定期間摂取し、その有効性を検証した。
 研究の最大の特徴は、薬

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