展示商談会の中止が相次ぎ提案機会を奪われている食品業界(19年6月の酢徳総合展示商談会=軽井沢町)
コロナ禍に見舞われた異例の上期。卸流通の業績は、市販用と業務用で明暗が分かれた格好だ。ローカルSMチェーンが強さを保っている甲信エリアでは、ナショナル卸が攻勢を強める中でも地元卸が一定の基盤を維持している。ただ、川下の流れは激しく、いつ水底に引き込まれてもおかしくない状況が続いている。観光需要が地域経済に大きなウエートを占めている長野、山梨両県。業務用卸は飲食店やホテル・旅館の営業自粛、学校休校に伴う給食の停止などが直撃し、4~5月にかけて「仕事をしたくてもできない」(関係