長野・山梨地区夏季特集
長野・山梨地区夏季特集:農産加工=原材料価格高騰が直撃 コロナ後需要創出へ準備急ぐ
ジャムなどの果実加工品は甲信エリアを代表する食品。ニーズの多様化をとらえ商品バラエティーの拡大が進む=寿高原食品の「ジャムまつり」(19年5月)
長野県の製造量が全国シェアの90%以上を誇る瓶詰の定番、なめ茸。定着が進むプラスチック製ボトル容器の製品などで新規ユーザーへの訴求強化を急ぐ=長野市内のスーパー
豊かな自然に囲まれた甲信エリアは、野菜・果実原料の宝庫。長野県はエノキ茸や本わさび、山梨県はブドウ、桃などの生産量で日本一を誇る。これら農産物を主な原料に、地域の農産加工業は食品製造業を黎明期からリード。日本ワインやなめ茸、こうや豆腐など、加工品分野でも国内トップシェアに立つ多彩な製品を送り出している。
観光立県である両県にとって、ジャムやジュース、ワイン、漬物といった農産加工品は、観光・土産品市場の大きな柱。長引くコロナ禍でそれらの需要は低迷が続
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長野・山梨地区夏季特集
総合酷暑が続く甲信エリア。「ウィズコロナ」シフトが進む中、3年ぶりに行動制限のない夏となったが、悪化の一途をたどる製造・物流コスト、円安、感染拡大第7波など数えきれない負の連鎖に、域内食品業界の疲弊は深刻だ。本紙が長野、山 […]
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