長野・山梨地区新春特集2024
長野・山梨地区新春特集:農産加工=弱体化する生産基盤 原料高騰と供給難直撃
甲信エリアの食品産業を支える農産加工品。コロナ禍の落ち着きで観光需要などが回復しつつあり今年はさらに期待が高まる=18年の寿高原食品「ジャム祭り」
長野県のメーカーで全国シェアの90%以上を占めるなめ茸。ガラス瓶容器の高騰・供給減でプラスチック製容器へのシフトも進みつつある=長野市内のスーパー
豊かな自然に恵まれた甲信エリアは、野菜・果実の宝庫。長野県はエノキ茸や本わさび、山梨県はブドウ、桃などが全国トップの生産量を誇る。これら農産物を主な原料に、地域の農産加工業は食品製造業を黎明期からリードしてきた。現在では日本ワインやなめ茸、こうや豆腐など、加工品の分野でも国内トップシェアに立つ多彩な製品を全国に送り出している。
観光立県を目指す両県にとって地元産のジャムやワイン、ジュース、漬物といった農産加工品は土産品市場でも大きな柱だ。昨年はコロ
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長野・山梨地区新春特集2024
総合2024年がスタートした長野、山梨両県の食品業界。約4年に及んだコロナ禍の閉塞感からようやく抜け出しつつも、増大するコストが重くのしかかる厳しい船出となった。「値上げに追われた一年」が明けた今年も、適正価格の確保に向け […]
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