わが人生航路 キユーピー・藤田近男(7)心遣いの不足を反省

調味料 連載 1996.06.21 8056号 3面

昭和30年代初期には、すでに戦後の苦しみは去り、成長期に入るわけである。メーカーは、商品を作れば売れる時代だったから、わが社も大変忙しくなり、33年ごろから、マヨネーズの容器もびんから簡便なポリエチレンに代わり、大量生産時代へと突入していった。 人海戦術をとり、どんどん人を採用していったが、その中に、一部会社と意見の違う人が入ってしまい、37年7月7日、仙川工場に突然赤旗が立ち、ストライキが起きた。私が工場長の時で二つ目のエポックとなった。

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