味の素、「ほんだし」新CM発表 宮沢りえを起用
味の素(株)(東京都中央区、03・5250・8180)は9月29日、東京・広尾の羽沢ガーデンで主力商品「ほんだし」の秋の新CM発表会を開き、CMで新米主婦を演じる女優宮沢りえも参加した。同社の伊藤雅俊専務執行役員食品カンパニーバイスプレジデント広告担当役員、安武和比古食品カンパニー調味料部長が商品戦略に関するプレゼンテーションを行った。
新CMは「家族への思いやり」を背景に、「家庭での料理の大切さ」「だしを使って料理をもっとおいしく・楽しく」というメッセージを若年主婦層に伝え、需要喚起を図る。宮沢りえが演じる新米主婦が旬の野菜と出会い、「おだしのチカラ」でおいしい料理を作っていく様子を若年主婦と同じ目線で描いている。9月30日から全国で放映を開始した。
「ほんだし」は1970年発売、今年で35年。豊かな味とコクと香りで簡単に料理をおいしくすると、大きな人気を得てきた。今秋はデザインを変更、原料・製法にこだわった商品として、よりおいしくしてきた。「ほんだし」の進化の歴史でもあるという。現在、市場規模450億円、マーケットシェア54%と、安定的なトップブランドとしての地位を確立している。
食品カンパニーは理念を「おいしい食を通じての健康な食生活と、新しいおいしさの発見で、家族の生き生きとした生活をつくっていく」(伊藤専務)としているが、「ほんだし」は発売35年を契機に「おいしさと健康、家族への思いやりをベースにして、料理はおいしさの決め手であると若い主婦に伝えていきたいというのが、今回の基本的なコンセプト」(安武部長)という。(上野歳明)











