「食のバリアフリー」を日本でも実現へ起業

ベジタリアン・ビーガン対応のカップ麺「Vegewel RICE NOODLES」

ベジタリアン・ビーガン対応のカップ麺「Vegewel RICE NOODLES」

フレンバシーの播太樹社長は三井住友銀行に4年在職し、2015年に起業した。播社長は食の志向が多様化する中、「健康・ポリシー・宗教などを理由に特定の食材を避ける人は、日本人にも外国人にも数多く存在する」とした上で、「海外に比べ、日本はこの認識が薄く、対応が大きく遅れている」と指摘する。

具体例に「体質に合わないので肉は控える」「環境や動物のために植物性食品を中心に生活する」「腸内環境のために小麦グルテンが少ないものを食べる」「アレルギーで卵や乳製品が含まれるものは避ける」–を挙げる。

日本ではこうした食生活に対応する基盤が未構築で、日々の食事に苦労する人が存在する。こうした社会課題の解決のため、播社長は、食の志向や制限に関する不自由をなくすことを、「食のバリアフリー」と定義し、「みんなで笑って食事ができる文化」の実現を目指す。

ベジタリアン・ビーガン対応のカップ麺「Vegewel RICE NOODLES」

具体的な取組みとして、2016年から、インバウンド向け多言語(日本語・英語)Webサービス「Vegewel」を運営し、ベジタリアン・グルテンフリー・アレルギーなど「食の制限」に特化した国内最大級の情報サイト(https://vegewel.com)として、ベジタリアン向けなどのレストラン検索、7月から運営を開始した食品のオンラインショップ、レシピや商品情報に関するWebマガジン–の3機能を提供する。

外国人旅行者にレストラン情報を提供するために開設したが、利用者の9割は日本人だった。サイトを運営する中で、ユーザーから「食の制限に対応し、安心して手軽に食べられる商品が欲しい」との声を受け、食品の製造販売の事業展開を決意した。

播太樹社長

商品開発に着手し、完成したのがベジタリアン・ビーガン対応で動物性食材不使用、乳・卵・小麦・甲殻類アレルギー対応、化学調味料不使用のカップ麺「Vegewel RICE NOODLES」だ。小麦を控えたい人のために、穀粉メーカーの波里と開発した、専用のもちもちした食感が特徴の米粉麺を採用した。

完全無添加で野菜のうまみを凝縮した和風スープは低脂質・コレステロールゼロで、最後の1滴まで飲み干したくなる優しい味わいを実現。1食で3分の1日分の野菜を取ることができる。価格は590円(税別)で、同社Webサイト(https://vegewel.com/ja/marche/)限定で販売している。

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