「#チョコパなう」が急増? 令和初のバレンタイン

「ピンクバレンタイン」をテーマにしたイチゴ味の「ガーナピンクチョコレート」

「ピンクバレンタイン」をテーマにしたイチゴ味の「ガーナピンクチョコレート」

令和初のバレンタインは、バレンタイン本来の楽しさを訴求しながら、チョコレートを楽しむ時期としての提案を各社強化する。バレンタインで分母が大きい「手作り」の需要が弱含みで推移する中、再度強化する取組みに加え、自己消費需要の掘り起こしを狙う。

手作りチョコの再活性化も

明治が実施した男女2000人を対象にしたバレンタインに関する意識と実態調査結果から「令和初のバレンタイン」のトレンドを予測している。

(1)「れいわ新時代:義理より感謝のサンクスチョコ」=職場の定番「義理チョコ」が感謝の気持ちを伝えるための「サンクスチョコ」に。

(2)「いつもより少しリッチな予算。平均から200円UP」=令和初のバレンタインチョコ予算は平均4923円で平成最後の昨年から200円上昇。

(3)「ワイガヤで楽しむ おうちでチョコパ・みんなで花金バレンタイン」=2020年のバレンタインは金曜日で10、20代男女の半数以上が「おうちでチョコパ」に意欲があり、「#チョコパなう」が急増。

(4)「パパには低GI、私は美肌 相手に合わせて健康機能を選ぶ」=チョコを贈る女性の半数以上が「健康チョコ」を贈りたいと回答。父親には「低GI」、私には「美肌」を期待しチョイス。

(5)「つくって感謝を伝えたい・娘から父への手作りチョコ」=10代女性の56.3%が「父親」にチョコをあげる予定であげるチョコは「手作り」(53.3%)が主流になる。

「ピンクバレンタイン」をテーマにしたイチゴ味の「ガーナピンクチョコレート」

ルビーチョコレートにさらに注目

また、ダーク、ミルク、ホワイトに続く第4のチョコ「ルビーチョコレート」もさらに注目を集めそうだ。開発したのは、スイスに本社を置くグローバルチョコレートメーカーのバリーカレボー社。ホワイトチョコの開発から約80年ぶりにチョコの新カテゴリーが誕生した。

2018年にネスレ日本が、世界に先駆け日本で初めて商品化した「キットカットショコラトリーサブリムルビー」を発売。その後、世界中に「ルビーチョコ」の波が広がった。

バリーカレボージャパンのパスカル・ムルメステール社長は9日開催の発表会で、これまで輸入していた「ルビーチョコ」を、群馬県高崎市の自社工場で生産を開始することを明らかにした。

第1弾として、森永製菓が14日に発売した「カレ・ド・ショコラ〈ルビーカカオ〉」向けに供給を開始。供給能力は非公表だが、「必要な量は供給できる」(パスカル社長)見通しだ。

「ルビーチョコ」が、日本で展開を開始してから3回目となる2020年バレンタインでは、森永製菓の「カレ・ド・ショコラ〈ルビーカカオ〉」や、ネスレ日本の新作「キットカットショコラトリールビー2020アソート」、不二家の「ルック宝石ショコラ〈ルビーカカオ〉」および洋生菓子の「ルビーカカオのクリームケーキ~フランボワーズ仕立て~」など大手製菓メーカーが新商品を発売。

また、ファミリーマートは、「オリジナルルビーチョコレートギフト」をはじめ、菓子、スイーツ、パン、チルド飲料など最大13種類を展開。外食では、シャノアールが展開する「カフェ・ベローチェ」で「ルビーチョコレートラテ」「ルビーチョコレートケーキ」などを提供する。

※日本食糧新聞の2020年1月29日号の「バレンタイン特集」から一部抜粋しました。

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