買い物を工夫して賢く食費節約 働く母親トレンドアンケート

Q:コロナ禍以後に、ごはん作りで意識するようになった節約方法は?

Q:コロナ禍以後に、ごはん作りで意識するようになった節約方法は?

世界がコロナ禍に見舞われ、さまざまな制限を受け思うような生活ができない中でも、人々は耐性をつけながらコロナと共存している。その1つに挙げられるのが「節約」だ。収入減となった家庭の働く母親らはさまざまな方法で上手に節約を試みている。どのような方法を取り入れているのか、ごはんづくりに限定してその方法を探ったところ、「買い物の仕方」を意識する働く母親が目立つことが分かった。

節約方法1位は「まとめ買い」

全国の働く母親100人を対象にしたアンケート結果は上位から「まとめ買いをする」「買い物回数を少なくする」「価格の安いスーパーへ行くようにする」「特売をチェック」と、上位半数を「買い物の工夫」が占めていた。特に多かった「まとめ買いをする」は、買い物回数を減らすことで無駄な食材を購入する機会を少なくしているようだ。働く母親であれば仕事が休みの日に1週間分の食材をまとめて購入しているのだろう。

そうなると気になるのは肉や魚といった生鮮なわけだが、これらは「下味冷凍」して保存できるため、実行している人は多いのではないか。下味冷凍した生鮮は、帰宅後に追加で調味する必要もなく、作る手間が軽減され時短につながると大変好評だ。

しかも肉類の場合、下味をつけることで食べやすい食感になるとされている。日本食糧新聞社が運営する働く母親に向けたメニュー提案サイト「たべぷろ」でも作り置き提案は多くみられる。9月に開催した「たべぷろワーママ応援レシピ2021秋賞」で2位を獲得した「牛丼5分レシピ」でも同様の調理法が用いられていることから、その人気ぶりがうかがえる。

食品ロスを意識して「食材を使い切る」

さらに、買い物回数を減らし出費を抑えるために、容量の大きめな商品を手に取ることもあるだろう。しかし使い切れずに廃棄してしまうという経験もあるのではないだろうか。アンケートの5位には「食材を使い切る」とあり、食品ロスを意識する働く母親も多いことが分かる。

それを反映したのが秋賞で最多投票数を獲得した「かぼちゃスープグラタン」だ。900g入り「パンプキンクリームポタージュ」(スジャータめいらく)をアレンジしたメニューで、飲み切れず捨てるのではなく料理に活用しようと考えたメニューである。

自宅調理が増えたこの2年だが、かといって仕事量が減ったわけではない。働く母親にしてみれば、“仕事量の増加”といっても過言ではないだろう。2021年秋冬の新製品では、調理工程を減らしてくれるアイテムが多く、中でも、ほぼ調理済みであとはひと手間加えれば完成という調理品が散見された。上手に買い物をしてそれを使い切る、ノンストレスに手作り料理を楽しむのが、今の働く母親のトレンドである。(たべぷろ編集長 貞苅江梨子)

Q:コロナ禍以後に、ごはん作りで意識するようになった節約方法は?
調査地域:全国
調査対象:働くママ
調査実施日:2021年10月13日
有効回答数:100サンプル(複数回答)
※たべぷろ編集部調べ

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