業界TOPICS:シンポ新名古屋工場竣工 焼肉無煙ロースターの世界拠点に

2022.06.06 520号 06面
新名古屋工場(愛知県みよし市明知町八和田山3-10)

新名古屋工場(愛知県みよし市明知町八和田山3-10)

全国焼肉協会の理事らが登壇し竣工テープカット

全国焼肉協会の理事らが登壇し竣工テープカット

 焼肉無煙ロースター製造のシンポは、焼肉関係者など約100人を集め新名古屋工場(愛知県みよし市)の竣工披露会をこのほど行った。

 新工場の敷地面積は3000坪(既存工場728坪)、床面積は1670坪(同650坪)。工場の屋根に300枚の太陽光パネルを設置し、自家発電136kW(一般家庭60世帯分)で工場使用電力の20%をまかなうほか、年間62t(杉の木4400本分)の二酸化炭素排出削減を見込む。

 2002年のBSE以降、焼肉市場は復活から着実に成長を遂げ、その間、同社の年間出荷台数は約6000台から約1万2000台に増加した。既存工場の生産能力増強は可能だが、製造部品や完成品の保管場所が手狭になったため、昨年の創業50周年を機に新工場の建設を決定。完成した5月以降、製品製造と技術開発の拠点として既存の名古屋工場を新工場に移転させる。

 安藤紀彦社長は「1971年に創業、80年に無煙ロースター販売を開始、昨年で50周年を迎えた。新工場の竣工を節目に新たなスタートを切り、焼肉の発展と地域の貢献に向け邁進する」とあいさつした。

 来賓祝辞で全国焼肉協会の新井泰道名誉会長(叙々苑会長)は「無煙ロースターは焼肉革命を起こした。昔は煙に悩まされ内装は汚れが目立たない茶色系に限られたが、無煙ロースターの登場で自由な色を使った内装が可能となり、店舗スタイルが多様化し焼肉は著しく発展した。まさに焼肉とシンポ社は運命共同体。お互いの繁栄に向け新工場の活躍に期待する」と述べた。

 同じく金信彦会長(トラジ社長)は「シンポ社の創業者で無煙ロースターを開発した故・山田武司社長の奔走により全国焼肉協会が組織化された。その熱意と功績は計り知れない。山田社長の遺志を受け継ぐシンポ社の皆さんとともに、焼肉が世界の焼肉に発展するよう業界を挙げて努めたい」と語った。

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