数字で読み解くフードサービストレンド:換気、席の間隔を重要視する人は約半数

2022.08.01 522号 14面

 外食の回復が進んでいく中、消費者の意識は変わってきているのでしょうか。外食・中食市場情報サービス「CREST」を提供するエヌピーディー・ジャパンが実施した自主調査「センチメントスタディ」で消費者の飲食店に対する意識が浮かび上がりました。

 2022年4月に、外食に対する意識を聞いたところ「店の換気が十分になされていることは重要だ」と考える人が最も多く、50%を占めました。次に多かったのは「席の間隔が広いことは重要だ」で43%でした。換気と席の間隔といった基本的な感染対策は、今後も重要そうです。

 「飲酒を伴う外食は、感染リスクが高まると思う」人は39%で、61%の人は飲酒自体が感染リスクに対し問題でないと考えていることがわかりました。家族以外との取り分けに抵抗のある人は27%で、大皿料理や取り分けて食べるスタイルを復活しても問題なさそうです。

 飲食店の感染対策は、換気と席の間隔を基本に、消費者のリスク回避のマイナス意識にばかりとらわれず、消費者の“今”のニーズに合わせたサービスや商品を提供していく方が重要となりそうです。

 (エヌピーディー・ジャパン 東さやか)

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