焼肉特集:「銘柄牛」の実力店=あか牛の館 あか牛の魅力を焼肉でPR
◇銘柄:あか牛 「あか牛の館」(熊本県阿蘇郡)
熊本県南阿蘇村「道の駅あそ望の郷くぎの」に出店する「あか牛の館」は、熊本名産「あか牛」を専門に提供する三セク(官民共同)焼肉レストラン。観光客を主に集客するほか、精肉店や資料館を併設するなど、あか牛の魅力を発信し続けている。
●上質な赤身を素焼きで味わう
あか牛の肉質は、上質な赤身が多く、適度な脂肪分を含み、牛肉本来の持ち味に優れるのが特徴。また、基本的には穀物飼料で肥育されながら、起伏の激しい南阿蘇の草原に放牧され自然の草を食べて育つので、安全・安心かつ健康的な味に仕上がるという。
赤身のおいしさが自慢なだけに食べ方もシンプル。もみダレに絡めず、精肉のまま提供し、お客の好みに素焼きさせる。調味料は岩塩、コショウ、つけダレ(醤油・塩)の4種類。店のおすすめは赤身の持ち味を引き出す岩塩だという。
とりわけ「特選ヒレ」(2750円・税込み)はイチオシの逸品だ。あか牛は年間約2100頭しか出荷されず、中でもヒレは希少な上に入手が難しい。併設する精肉店では、注文から購入まで半年待ちになることもある。そのヒレを焼肉で優先して提供しているので、ヒレだけを目的に来店する観光客も珍しくない。ヒレをメインに添えた4種盛りの「あそ望スペシャル」(写真)は、予約客を集める看板セットの位置づけにあるという。
石田智仁係長は「うま味、軟らかさ、ヘルシーに優れるあか牛は、たくさん食べても胃にもたれにくいと評判。女性や健康を気にする方におすすめです」と太鼓判を押す。
●店舗情報
「あか牛の館」
経営=あそ望の郷みなみあそ/店舗所在地=熊本県阿蘇郡南阿蘇村久石2815/開業=2006年5月/卓数・席数=11卓・44席/営業時間=11時~16時30分(精肉販売10時~17時)、不定休/平均客単価=5,500円/1日平均集客数=15~30組
●愛用食材・資材
「ヒマラヤ岩塩(ピンク)」 エルシーエルジャパン(千葉市稲毛区)
純粋な海水の結晶
「牛肉の持ち味を引き出す奥深い塩味」として卓上に常備しているヒマラヤ岩塩。約4億年前の地殻変動により海水がヒマラヤ山脈に閉じ込められ大岩塩層となった。海水が結晶化した純粋な岩塩なので海洋汚染とは無縁。鉄分やカリウムなど多様な成分が含まれており、添加物(固結防止剤)は一切不使用。
規格=1kg(常温)