「ラ・ブラッセリー・デュ・カリ」究極のカレー20カ国107種を商品化
エスビー食品(株)(東京都板橋区、03・5970・6551)は、カレーをスパイス文化が生み出した「究極のスパイス料理」ととらえ、スパイスの新しい楽しみ方を提案するニュータイプのレストラン「ラ・ブラッセリー・デュ・カリ」(03・3571・7301)をこの5月、東京・銀座のコリドー街入り口にオープンした。
「カレーショップではなく、スパイスを中心にした社業」(広報)と、脱カレー屋宣言。国によってスパイスの使い方はさまざま。乾燥、コールド、生をブレンドして、それぞれの国の気候・風土にあったカレーを作りあげている。
世界各国のカレー二〇ヵ国一〇七種を再現した中央研究所の神戸信一係長は「本物志向かアレンジかで悩んだ。本物は珍しいが一度で飽きられる。その国の雰囲気を残していかに日本人の口に合うようにするかがレシピのポイント」とあくまで日本人のし好を考慮したスパイスの使い方を考えた。
5月のオープニングではシシカバブを(1)スパイスを入れないもの(2)インド風(3)ハーブで清涼感を出したものと三種を食べ比べてもらって、スパイスの持つ魅力を体感してもらった。
神戸係長の再現メニューをレストランで売りなさいとの社命を受けて“脱カレー屋”を標榜、異国のリゾートホテル風の演出でレストラン化にこぎつけたのが同店の武智伊知郎総支配人。店舗コンセプトを「豊かなスパイス文化が育んできた世界のカレーメニューをメーンに、インターナショナルなアラカルトメニューを組み合わせ、スパイスの新しい楽しみ方を提案」することとして、異国に憧れる女性を意識した白いしゃれたたたずまいのレストランにした=写真。
オープンして一〇日で、店頭においたチラシ用の葉書が一万枚無くなり、予想の二・五倍の売上げで推移して、反響の大きさに驚いているところである。「スパイスブレンドの最高傑作品がカレー。だからカレーはアンテパスタという発想でメニュー構成をした」(武智氏)ことが新鮮に女性たちに受け入れられているようだ。
○メ モ○
▽面積/席数=一二五坪二階建て/一二二席▽従業員=店長一人、コック六人▽営業時間=午前11時半~午後10時
ランチはブッフェランチ(数種類のカレーにナンまたはライス、サラダ、ドリンク)。カレーはお代わり自由。一二〇〇円~一五〇〇円。アフタヌーンティータイムはティーサービスにフルーツ、ケーキで八〇〇円から。ディナーは二五〇〇円から。