料理人私の健康法(11)「開楽」調理長・榎本敏男さん

1998.07.06 155号 23面

愛犬との朝の散歩と早朝野球で気分転換を図っているのが榎本敏男調理長。

家族の要望で飼いはじめたシベリアンハスキーとゴールデンとの掛け合わせのカウチ君は、目が青く全身真っ黒。お値段は三万円。近所のペットショップから買い求めたものだ。

しつけのために五ヵ月間五〇万円を払い訓練所に預け、留守の間に自ら設計デザインした犬小屋を作る。今では、一番世話を焼く夫人より慕われていると、まんざらではなさそう。

楽しみの早朝野球では、「おはようございます」「ありがとうございます」と大声で叫ばせるのが慣例。自らもかなりのエネルギー放出になっているようだ。

この後、日ごろ話し合うチャンスのない厨房とホールのスタッフは、早朝の空気を吸いながら一〇〇〇円の弁当をつつき、おしゃべりをして締めくくる。

幼いころ、牛肉を食べる風習は少なく「牛を食べる時はまるごと一頭を買い、自分で落とし、食べきれないのを売りに出し違法でつかまり豚箱入りした」という父親をもつ榎本調理長。父親譲りの豪放らい落な性格が、意外にストレスを消化し健康的生活を支えているのかもしれない。

<えのもと・としお>中国料理・開楽調理長(神奈川県厚木市酒井三一七七、電話0462・28・1177)/生年月日=昭和28年5月24日、双子座/血液型=O型/身長・体重=一七六㎝、七九㎏/酒・たばこ=毎日自宅でビール一本、ブランデー水割り二杯。このほか付き合いで飲む機会が多い。酒を初めて飲まされたのが中学から高校のころ。親類がキャバレーだったので酒教育は実地訓練からだった。現在、酒は楽しく飲むように心掛けている。過去最高の酒量は仕事が終わって三時間でボトル二本。たばこはあまり吸わない。飲んでいる時、間をとるため軽いピアニッシモを吸う程度/食事=最近は嗜好の変化を自覚する。あっさり好みになったようだ。ただ天ぷらは子供のころから母親がおいしく作っていたせいか、今でも大好物の一つ/家族構成=洋子夫人、真弥さん。

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