焼き肉最新動向 繁盛店拝見「久太郎」
6月にオープンしたばかりの「久太郎」新金岡店。ニチレイとゼンショクの合弁会社(株)エヌゼットが展開する九店舗目の店。大阪の南の中心部に位置し、半径五〇〇m以内には焼き肉店が五店舗もある激戦地だ。中で客単価を比較すると少し高めの二五〇〇円だが、肉の卸商社が経営母体であることから肉質の良さで勝てると自信たっぷり。
客層はファミリーがターゲット。したがって、小さな子供が来ても対応できる店づくりとした。和風・洋風にこだわらないくつろげる雰囲気ということでテーブルごとに仕切りを設け、気兼ねなく楽しめるよう工夫した。
安田智英店長は「子供は本来汚すもの。それを理解しながら自分の家にお客さんをよぶ感覚で接客するよう指導している」とのこと。
今頭を悩ませているのは土・日の混雑。客席数一一八に一日三三〇人来るほどで一時間半以上待たせてしまうこともある。お客さんに満足してもらえる対応ができているのか、気になるという。
「焼き肉屋は結局いい素材をいかにお値打ちに提供するか、です」と話す安田店長。夏の焼肉祭(7月1日~8月31日)には期間限定のスタミナ&ヘルシーメニューが人気をよびそうだ。
バラエティーセット(ロース、カルビ、タン、ソーセージ、ハンバーグ、焼き野菜、チシャ菜、二~三人前)、ホルモンセット(一二八〇円)のほか、ダイナミック骨付カルビ(九八〇円)など。
特に店長のおすすめはネギ塩カルビ(四〇〇円)で、カルビでネギの具を包んで食べる韓国風とのこと。「夏はたれを付けずにあっさりと塩だけで食べることがおすすめ」だそうだ。
「久太郎」(堺市、0722・50・4794)