カフェ特集:おいしいエスプレッソコーヒーとは

1999.03.01 173号 5面

〈条件〉◆泡=きめ細かいクリーミーな泡。スプーンでかき回しても消えないしっかりとした泡が液面を覆っていること。

◆アロマ=ボディー感があり濃厚な口あたり。ただし嫌な苦みや後味の悪さはないこと。

〈基本〉◆焙煎=日本では、最も炒りの深いものを「イタリアンロースト」と呼び、これを一般的なエスプレッソ用の炒り方とされている。本場イタリアでは、ほとんどの場合、シティローストやフルシティローストなど「やや深めの中炒り」が使用され、グルメコーヒーブームのアメリカでは、イタリアンローストが主流となっている。

◆ひき方・粉の量=エスプレッソ用に最適な豆のひき方は、極細びき。上白糖と同じぐらいの細かさ。使用するコーヒー粉の量は、抽出時にコーヒー粉がふくらむだけのすき間を余して、フィルターがほぼいっぱいになる程度。フルサイズのフィルターでは、七~九g(大さじ一杯半)が適正量。

◆タンピング=タンピングとは、フィルターにコーヒー粉を詰めるときに圧力をかけること。強くタンピングするほど抽出時間が長くなる。

◆抽出スピード=スプーンからはちみつをたらした時のスピードが理想的な抽出速度の目安になる。

◆カップサイズ=エスプレッソコーヒーは分量が少ないので、底が広く平たいカップではコーヒーの存在感がなくなる。厚手で逆三角形の五〇~六〇ccの容量のカップが理想的。

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