韓国料理の繁盛店、バラエティー豊かな本場の味:「梁の家」

2001.10.01 237号 6面

「長い間、韓国料理イコール焼き肉のイメージが強かったが、国力の象徴でしょうか、韓国料理に興味がもたれるようになりうれしいですね」という梁仁店主。

日本の大学で経済を専攻、帰国後はサラリーマンをと将来設計をたてていた同氏。アルバイトで韓国料理の屋台を手伝っているうち、常連客がつき、ついに自ら店を持つことに。

九四年、新宿・歌舞伎町にオープンした店は、一五坪・二〇席と小さなものであったが、日本人サラリーマン、OLで連日超満員。昨年11月、意を決して現在の地に移転する。

韓国料理がヘルシーな料理として人気を得ているが、「韓国の家庭料理を提供したら、結果として肉と野菜のバランスの良いメニューとなったのです」。

定番のチヂミはニラがたっぷり、スンデの腸詰め、キムチなどすべて「梁の家」が独自に作る自家製だ。

客層の九九%が日本人という同店。味、辛さなど日本人に合うよう控えめ。  食材も土壌の違いから味の異なるエゴマの葉、白菜、大根や味の決め手となる唐辛子などは韓国から取り寄せている。

「今後は、日本の食材を使いながらいかに本国の味に近づけるかが課題」といい、つぎなる出店は東京都内、そして本国を越えて中国への進出を考えている。

◆「梁(ヤン)の家」(東京都新宿区百人町一‐一〇‐五、電話03・5332・9220)営業時間=午前11時30分~午後2時30分、5時~午前1時、年中無休/席数=六六席/平均客単価=約三〇〇〇円/客層=九九%がサラリーマン、OL中心の日本人。

◆人気メニュー=チヂミ(二〇〇〇円)、ダッカルビ(二〇〇〇円)、ポッサム(二四〇〇円)、タットリタン(鶏のスープ鍋・小一七〇〇円)、石焼きビビンバ(一三〇〇円)

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