カフェブームをつかめ!:家庭用はミックス、工業用は東京アライドの深煎り焙煎機
米国のスターバックスの上陸で火を付けたカフェブームは外資の大挙押し寄せという競争激化を生み出したが、新しい味わいで若者をコーヒーユーザーとして取り込み、さらに家庭内のコーヒー飲用を増加させ、コーヒー市場を活性化へと導いている。このカフェブームは苦めのエスプレッソコーヒーに、泡立つミルク、キャラメルやチョコレートなどスイートな甘さのカフェラテやカプチーノが人気メニュー。既存のコーヒーチェーンや、喫茶店でも、続々同様のメニューが登場している。この動向に追随、または勝負を挑みコーヒー各社は新戦略を打ち出している。業務用、家庭用、工業用の新しい取組みを追った。
家庭用で特に注目すべきは、カフェの人気メニューを手軽に楽しめる泡立つコーヒーミックスの活躍だ。ネスレは「ネスカフェ カプチーノ」の新技術を採用し、泡立ち・香り・コクを向上させ、11月1日に一新。新シリーズのTVCF、サンプリング、プロモーションも強化し、バックアップ体制も充実。「新たなムーブメントを起こす」という。
さらにAGFはカフェメニュー第二弾として「カフェ・モカ」を、UCCが「バリスタズ カプチーノ八P」を新発売するなどアイテムが広がっている。
工業用では東京アライドコーヒーロースターズが、通常の焙煎とはひと味異なった、深煎りを得意とするディードリッヒの焙煎機を日本の企業として初めて導入した。
焙煎機には焼き方の向き不向きがあるようで、「市場ニーズが高まっている深煎り豆に特徴がある焙煎機を求めてきたが、ようやくこの目的にかなった焙煎機に巡り合い一台導入した。手ごたえがよく倍の性能をもつ一台を今年末に増設予定」(同社影山寿一社長)という。