焼き肉特集:焼き肉繁盛店=福岡「大東園」
昨年11月にリニューアルオープンした「大東園」は、創業三二年目を迎える老舗焼き肉店。博多の祭り「博多山笠」で知られる櫛田神社横に建つシックで現代的な店鋪に、カップルやグループ、家族連れなど連日たくさんの客が訪れる人気店だ。
カウンターや小上がり、テーブル席が並ぶ一階と中二階、最大一〇〇人まで収容可能で大小宴会にも対応できる二階、接待などにも利用できる和風の個室のある四階など用途や人数によって、幅広い客層に対応できる店鋪になっている。
肉は佐賀や宮崎、鹿児島と九州各地から厳選した和牛を提供。全体的に肉厚にカットされた肉は食べごたえも十分。特に約六~七ミリと厚くカットされた「上カルビ」(二二〇〇円)は美しい霜降りが見事なこだわりを感じさせる逸品。
塩タンや骨付きカルビ、ホルモン、ロースなどをセットにした「味わいセット」(四二〇〇円/約二人分)など、セットメニューや「カルビクッパ」(八五〇円)など、メニューもバラエティー豊富だ。
また、注文を受けてから麺を練る手打ち麺を使った「ピビン麺」(一二〇〇円)や「冷麺」(一〇〇〇円)はオールシーズン人気の名物メニュー。季節によって水の量や練り方を微妙に変えるというこだわり。創業時からの変わらぬ味を提供する博多の名店だ。
◆売れ筋メニュー
〈一位〉「カルビ」(一〇〇〇円、軟らかいなかにもしっかりとした食感が感じられる、若者から年配者まで幅広い年代に人気の定番メニュー)
〈二位〉「塩タン」(一三〇〇円、さっぱりと、まずは最初にいただきたい人気メニュー)
〈三位〉「ロース」(一二〇〇円、肉厚で軟らかい食感で幅広く人気を集める定番メニュー)
◆「大東園」(福岡市博多区上川端町一‐一‐一、電話092・282・0055)営業時間=午前11時30分~午前3時(オーダーストップは午前2時30分)、無休/坪数・席数=三〇〇坪・二一二席
◆愛用食材 韓国唐辛子とニンニク
唐辛子やニンニクなどは毎月一~二回は韓国各地の市場へ足を運んで買い求める。赤唐辛子と青唐辛子は長さが十数センチメートル程度と大きく、ニンニクは国内産と比べて若干小さめ。韓国産のものが味や香りが強く、唐辛子は韓国産のほうが辛さのなかにうまみがあるという。
たれなどの各種調味に使用され、辛い料理には細かく粉状にした唐辛子を使うなど調理の用途によっても使い分けるというこだわりの食材だ。