カレー特集:マタハリー「横濱カレーミュージアム」

2003.06.02 269号 3面

横濱カレーミュージアムは一昨年1月、横浜市の伊勢佐木町に「美味しく遊ぶカレーのテーマパーク」としてオープン。知られざるカレー専門店を七店集め、“究極のカレー”をテーマに二年間で約三〇〇万人を集客するほど。入館自体は無料で年中無休で営業していたが、約二ヵ月間、総額五億円の工事の後、今年3月装いを新たにセカンドステージとして再オープンした。

セカンドステージのテーマは、“スパイスアドベンチャー(華麗なる冒険)”。全国ご当地カレー専門店七店に加え、インド風ハンバーガーの「カバーブ」の店やインドの揚げ餃子「サモサ」、インドのミルクティー「チャイ」などオリジナルスパイスフード店六店の合計一三店舗となった。

レストラン店舗に加え、テークアウト形態の店舗を導入し、回遊導線を充実することで、街並みを散策しながらカレー食文化とスパイスの冒険を気軽に楽しむことができるようになった。初年度来館見込みは一五〇万人、客単価は九〇〇円と見込んでいる。

横濱カレーミュージアムの運営会社は(株)マタハリー。川崎市を拠点にアミューズメント、パチンコ、カラオケなど四〇店舗を展開している企業だ。

このマタハリーが横濱カレーミュージアムを始めたキッカケは、物件の有効利用。パチンコなど遊戯施設の七階と八階をどのように利用するかと考えたところ、一八五九年の開港以来この地に伝来した国民食のカレーに注目した。

町おこしにもなり、地域にも貢献できるということで、名誉館長に文筆家で出張コックやフードプロデューサーとして活躍する小野員裕氏、男性四人の料理ユニット「東京カリ~番長」の代表、みずのじんすけ氏の協力のもと、設計施工は数々のテーマパークを手がけた「ナムコ・チームナンジャ」が担当し、横濱カレーミュージアムが完成した。

横濱カレーミュージアムでは、「カレーをもっと知っていただきたい。家庭料理であるカレーを外食的にメジャーにする」という意気込みのもと、物販店舗の「マサラヤ」で、全国三〇〇種以上のレトルトカレーを集めた「レトルトカレーミュージアム」を展開したり、数百種類の本格的なスパイスの各種ブレンドを提案する「スパイスミュージアム」、福神漬けやラッキョウなどの「つけ合わせミュージアム」などを展開している。

また、横浜開港記念日にちなみ、6月2日に「カレー記念日」宣言祭を開催。「横浜ご当地カレー“ハマカレー”」を発表し、記念日宣言の企画として、多数の参加イベントが華を添えたりしている。

横浜は外国人の居住者が多く、来場者の一〇%がアジア系中心の外国人だという。新規来店客が八〇%、リピート客が二〇%。さらに、魅力ある店を横浜の地で紹介しつづけていくことがカレーミュージアムの使命であるという。

◆会社概要

事業主体=(株)マタハリー/本社所在地=川崎市川崎区貝塚二‐五‐一六/代表取締役=山中秀晃/創業=昭和21年3月/資本金=二億七三六〇万円/横濱カレーミュージアム所在地=横浜市中区伊勢佐木町一‐二‐三、電話045・250・0833

◆いちおし食材 オリジナル福神漬・らっきょう

福神漬の名の元祖、東京・上野の「酒悦」と共同開発した福神漬とらっきょうは、横濱カレーミュージアムが考える最高のつけ合わせセット商品である。

文明開化とともにカレーの脇役として添えられてきた福神漬。「酒悦といえば福神漬、福神漬といえば酒悦」といわれ、延宝年間の一六七五年江戸に山田屋として創業した由緒ある酒悦が贈る逸品である。

◆販売=ミュージアムショップ・マサラヤ(横浜市中区伊勢佐木町一‐二‐三、電話045・250・0833)

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