メニュートレンド:半解凍で食べる冷凍もちスイーツ 「MOCHI CREAM」

2007.06.04 329号 1面

「MOCHI CREAM」(モチクリーム)は、テークアウト専門のスイーツ店。商品のモチクリームは全24種類。半冷凍で食べる新食感が注目を集めている。店舗数もここ数年で確実に増加し、発祥の関西をはじめ、関東や東海、九州方面へと拡大中だ。関西の中でも好調のイオン大日ショッピングセンター店を取材した。

チェーンをプロデュースするのは(株)ニッチ・インターナショナル(本社=神戸)。04年11月、大阪市内に1号店を出店、直営・FC合わせて現在約50店舗を展開中。

イオン大日ショッピングセンター店は、昨年9月のオープン。買い物ついでに立ち寄るミセスが主な客層だが、会社帰りに利用するサラリーマンのお客も多いとか。スタイリッシュな店舗は、一見、洋菓子店の雰囲気だが、ショーケースにずらりと並んでいるのは一口サイズのもち。色とりどりの商品に、「これは何?」と立ち止まるお客が多い。

モチクリームは、直径約5cmで約65g。中心部のクリームを、あんともちで包む三層構造で、3つの味のマッチングが楽しめる。冷たいクリームの味わいからは、洋菓子のような印象も感じられる。

そして、なによりの特徴が、冷凍のまま陳列・販売し、購入後に半解凍状態で食べられる、味覚温度の演出。夏は約15分、冬は約30分ほどたった半解凍状態が食べごろという。

「和菓子でありながら、買いやすく食べやすい、洋菓子の要素も取り入れた商品です。ハイセンスでオシャレな感覚にこだわって、開発しています」(モチクリーム事業部・西村美玲さん)

外側のもちは、時間がたっても乾燥しにくいように材料の配合を工夫。あんは、内部のクリームとの相性を考えて、オリジナルの味を研究しているという。

「商品により、甘みも調節しています。大切なのは、三層構造でいかにおいしく作るかという、バランスですね」(同)

商品は、最初12種類からスタートし、今では24種類をラインアップ。フルーツの風味を生かした商品も数多くあり、中には赤ワインを取り入れた大人の味も。クリームは、植物性ホイップを使用したあっさりタイプ。あんも甘さ控えめで、和菓子が苦手な人にも食べやすく仕上げられている。

平均月商は1000万円を上回り、関東では2000~3000万円に達する店もあるとか。

「今後は、出店場所を厳選し、内容をより充実していきたい。世界も視野に入れています」と、西村さん。モチのデザートならこれと、確立される商品作りを目指したいという。

◆MOCHI CREAM(モチクリーム)イオン大日ショッピングセンター店(大阪府守口市大日東町1‐18、イオン大日ショッピングセンター1階、電話06・4252・3531)開業=06年9月/営業時間=午前9時~午後11時、無休(イオンに準ずる)/坪数=約5坪/客単価=約800円/月商=約1000万円/スタッフ=1~4人

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