社員食堂紹介 シダコーポレーション、値下げとボリュームで20~30%アップ
メニューが選択できるカフェテリア方式が全盛となっている社員食堂(事業所給食)だが、わが国ではその歴史はまだ新しい。かつては社員食堂のメニューといったら日替わりの二、三種類の定食だけだった。それが今日では基本的には毎日メニューを替えるという。メニューの変化をつけることが非常に重要というわけだ。
選択できる楽しみ
取材した日の定食は「すき焼き風煮」(すき焼き、ごはん、味噌汁、生卵付六五〇円)。また、すし、うどん、そばのほかに、テークアウトコーナー、サラダコーナーと選べるカフェテリア方式も充実しており、好みに応じてメニューの選択ができるという楽しみもある。
現在の一日の利用者数は一〇〇〇人から一二〇〇人(一人当たり平均客単価六二〇~六三〇円)で約六〇%は固定客。
また、不況の長期化もあってラーメン、カレーなど一〇メニューについては1月10日から平均二〇~三〇%価格の引下げを行うとともに、ラーメン、味噌ラーメンに卵を付けたり、天ぷらの大きさを二倍にするなど、プライスダウンとボリュームアップを図っている(これにより客数が二〇~三〇%増加)。
ライス類は値上げ
しかし、ライス類については米価事情の悪化により逆にライスの小を一〇〇円から一二〇円、中を一二〇円から一四〇円、大を一五〇円から一七〇円にそれぞれアップさせている。
運営するシダコーポレーションでは、付属の調理師学校で調理師に洋食、和食、中華すべてを教え、メニューや栄養のバランス、カロリーを研究、これをコンピュータ管理するという徹底ぶりである。
〈運営会社〉(株)シダコーポレーション(東京都新宿区西新宿二‐一‐一、新宿三井ビル、Tel03・3344・6969)