サンドイッチの日本サブウエイ、いよいよFC展開 当面は東京中心に
サントリーとファーストキッチンが出資して経営するサンドイッチショップ「日本サブウェイ」が、いよいよフランチャイズ展開を始めることになり注目を集めている。
サブウェイのフランチャイズシステムが注目されているのは、既存FCチェーンが原材料販売型なのに対して、“ソフト提供型”にしていることだ。ちなみに、サブウェイのフランチャイジー加盟条件は、加盟料一五〇万円とロイヤリティとして売上げの八%から成っている。その他の条件として開店準備費(設計料、研修費)二三〇万円と、宣伝広告費(売上げの二・五%)をつけている。
二五坪の標準店をモデルにすると、加盟料、設計料、研修費、厨房設備、什器備品、開店雑費合計で二九三〇万円を開店投資金として計上している。そして、売上げ予定金額は年間一億円としている。
日本サブウェイのFCシステムの最大の特徴は、他のFFチェーンと比較して低投資での出店が可能なこと。メーン商品がサンドイッチとサラダのため、火や油を使わないので、厨房設備が少なく省スペースな店舗作りが可能だからだ。
さらに、加盟者の資金、規模、力量などに応じて、かなり自由度の高いフランチャイズ設計を組むことができる。
日本サブウェイは現在、直営店を東京・赤坂と銀座に二店出店しているが、「二店とも初年度黒字になる予定で順調に売上げを伸ばしている」(藤居譲太郎社長)という。同社ではFC展開を本格的に進めるため、3月からフランチャイジーの募集広告を行っているが、これまでに三五〇件の問合わせがあるという。
今後の店舗展開の計画は、直営店を含めて今年度中に一〇店、三年後に二三〇店、売上げ一六〇億円を設定。
「直営店二店の客単価は当初予定では六七〇~六八〇円とみていたが、実際には八五〇円になっている。テイクアウト率は五〇~六〇%だ。客層は三五歳までと予想していたが、四〇代、五〇代の客層が拡大している。今後の出店計画は一、二年間は東京中心にドミナント方式をとり、ブランド知名度を上げていきたい」(藤居社長)と構想を明らかにしている。