帰ってきた飲食店のための血液型講座(59)AB型韓国学生、二毛作営業編

2014.09.01 426号 19面

 以前、当連載で、“モンゴルから中国北部、北朝鮮にかけて、圧倒的にB型が多い”と書いたことがあった。

 では韓国はどうか?

 韓国も、北朝鮮方面はB型だが、日本側に近い南韓国は驚いたことにAB型が多い。

 モンゴル方面からのB型の流れと、日本方面からのA型の流れが合流する場所、そこにAB型が誕生したと推測できる。

 何故、それが分かったのかと言えば、講師をしている調理師専門学校の、南韓国出身の留学生のなかに、けっこうAB型が多いからである。

 そんな韓国留学生の中に、李(りー)さん27歳女性がいた。

 彼女は、日本人と結婚して、旦那は南新宿のほうで居酒屋を経営。

 そこらのチャランポラン日本人若者に比べたら、彼女の勉学意欲は半端じゃない。

 熱心に、私の講義をメモするだけでなく、テキストも読みこなして、時々たじろぐような質問をぶつけてくる。

 「先生、このキャッシュフロー計算、私知りたい! 教えて下さい」

 ジェジェジェ……。こんな熱心な学生、今まで会ったことない!

 彼女が卒業して1年後、事務所のPCにメールが届いた。

 今度四谷三丁目に、韓国料理店を開店したので、一度来て下さい……との内容。

 早速、友人とお店に伺うと、ちょうどランチタイムで満席。880円の選べる韓国家庭料理(豆腐チゲとビビンバ、プルコギとチヂミなど)が大人気。

 ランチ後に再来店、韓国料理をいただき李さんと話をした。

 「お店、はやっているね!ところで、夜営業はどうなの?」と聞いてみた。

 「夜は、マッコリやジンロ飲みながら、朝鮮踊りや、韓国歌でおもてなしする、エンターテインメント韓国レストランに変身するのヨ。私も踊るから、先生一度飲みに来て~」

 再び、ジェジェジェ……である。あのマジメを絵にかいたような李さんが、踊って歌う……??

 私は、李さんの経営方針が理解できず、頭の片隅から離れない……。

 そんな夜、夢のなかに、血液型の神様、Bloody-Godが登場じゃ~

   *

 これ、海老尾。

 何を悩んでおる。

 よく聞きなさい!

 AB型は、真面目で小心者のA型と、猪突猛進で陽気なB型の混ざった人なのじゃ。

 だから李さんの店は、AB型料理店なのじゃ……?

 つまり、昼ランチは正当な韓国家庭料理、夜はエンターテインメントな韓国宮廷宴会料理なのじゃ!

 これは、AB型にしかできぬ、昼と夜、別々に稼ぐ二毛作ワザじゃヨ!

   *

 なるほど、そうだったのか!

 ムム……李さん、やるね……。

 あ~ぁ、民族別血液型まで、話、広げすぎだわ……。

 (血液型研究所主幹 エービー海老尾)

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