帰ってきた飲食店のための血液型講座(59)AB型韓国学生、二毛作営業編
以前、当連載で、“モンゴルから中国北部、北朝鮮にかけて、圧倒的にB型が多い”と書いたことがあった。
では韓国はどうか?
韓国も、北朝鮮方面はB型だが、日本側に近い南韓国は驚いたことにAB型が多い。
モンゴル方面からのB型の流れと、日本方面からのA型の流れが合流する場所、そこにAB型が誕生したと推測できる。
何故、それが分かったのかと言えば、講師をしている調理師専門学校の、南韓国出身の留学生のなかに、けっこうAB型が多いからである。
そんな韓国留学生の中に、李(りー)さん27歳女性がいた。
彼女は、日本人と結婚して、旦那は南新宿のほうで居酒屋を経営。
そこらのチャランポラン日本人若者に比べたら、彼女の勉学意欲は半端じゃない。
熱心に、私の講義をメモするだけでなく、テキストも読みこなして、時々たじろぐような質問をぶつけてくる。
「先生、このキャッシュフロー計算、私知りたい! 教えて下さい」
ジェジェジェ……。こんな熱心な学生、今まで会ったことない!
彼女が卒業して1年後、事務所のPCにメールが届いた。
今度四谷三丁目に、韓国料理店を開店したので、一度来て下さい……との内容。
早速、友人とお店に伺うと、ちょうどランチタイムで満席。880円の選べる韓国家庭料理(豆腐チゲとビビンバ、プルコギとチヂミなど)が大人気。
ランチ後に再来店、韓国料理をいただき李さんと話をした。
「お店、はやっているね!ところで、夜営業はどうなの?」と聞いてみた。
「夜は、マッコリやジンロ飲みながら、朝鮮踊りや、韓国歌でおもてなしする、エンターテインメント韓国レストランに変身するのヨ。私も踊るから、先生一度飲みに来て~」
再び、ジェジェジェ……である。あのマジメを絵にかいたような李さんが、踊って歌う……??
私は、李さんの経営方針が理解できず、頭の片隅から離れない……。
そんな夜、夢のなかに、血液型の神様、Bloody-Godが登場じゃ~
*
これ、海老尾。
何を悩んでおる。
よく聞きなさい!
AB型は、真面目で小心者のA型と、猪突猛進で陽気なB型の混ざった人なのじゃ。
だから李さんの店は、AB型料理店なのじゃ……?
つまり、昼ランチは正当な韓国家庭料理、夜はエンターテインメントな韓国宮廷宴会料理なのじゃ!
これは、AB型にしかできぬ、昼と夜、別々に稼ぐ二毛作ワザじゃヨ!
*
なるほど、そうだったのか!
ムム……李さん、やるね……。
あ~ぁ、民族別血液型まで、話、広げすぎだわ……。
(血液型研究所主幹 エービー海老尾)