業務用加工食品ヒット賞 和食部門:森永乳業「森永EXアイス もち食感シリーズ」

2015.09.07 438号 04面
冷抹茶アフォガード

冷抹茶アフォガード

 ◆もち仕立ての新感覚アイス

 「森永EXアイス もち食感シリーズ」は、おもち仕立ての新感覚アイス。和食コースメニューのデザートとして季節を問わず使用でき、シティホテルや和食居酒屋などで好評を得ている。原材料にもこだわっているため、メニュー表記でも差別化が図れるのが特徴だ。

 同シリーズは和スイーツブームを背景に、シニアや女性をメーンターゲットとしてこだわりの素材を使用したもっちり食感の和菓子仕立てアイスをコンセプトに開発した。11年春に「桜もち」を上市。ホテルや和風ファミリーレストラン、居酒屋や和カフェなど幅広い業態へ採用された。エリアごとの桜の開花時期に合わせた商談などにより得意先評価良好のため、14年秋から「塩大福風」と「草もち風」を追加し、通年での提案を強化している。

 同シリーズは、価値を向上させるため素材にこだわった。もっちりとしたベースのアイスにもち米粒の入ったあんソースを使用し、アイス全体でもちの食感を実現。「桜もち風」は道明寺タイプの桜もちをイメージし桜の葉入り。「塩大福風」は、高知県室戸の海洋深層水から作られる天海の塩と北海道小豆を加え、朝生の塩大福の食感に仕上げた。「草もち風」はヨモギをふんだんに使い、口の中に広がる香りが楽しめる。

 2Lのバルクタイプで、ワンスクープするだけでもっちりとした食感のあるアイスメニューとして提供できる。またひと手間加えることで、ほろ苦い冷抹茶に添えてアフォガード風に仕上げたり、温めたドーナツの上に草もち風と滑らかなホイップクリーム、黒蜜を加えたり、小さくスクープした3種のアイスをサクサクのもなかに入れたりと、簡単に和スイーツが出来上がるのも特徴。人手不足といわれる外食産業で、手間がかからずに価値のあるメニューが出来上がるのも高い評価を受けている。

 高品質・価値を求めるユーザーへの提案を進めてきており、販売実績は11年から右肩上がりで推移。昨年のシリーズ化3品体制となってからは、前年の2倍以上の伸長を見せている。

 今後は訪日外国人向けのインバウンド需要と絡めたホテルや観光地などで、「和」メニューの提案強化に力を注ぐほか、アイスに新たな価値を加える“食感”を切り口とした商品開発にも継続して取り組み、新業態への拡大も視野に入れる。

 ◆規格=2L×4入、角型樹脂容器(要冷凍)

 ◆「EX塩大福風」 天海の塩を使い朝生の塩大福風に仕上げた

 ●冷抹茶アフォガード

 海外旅行客におもてなし

 作り方

 (1)「森永2L EX塩大福風」を器に盛る。

 (2)抹茶を冷水で溶き、(1)の周りに流し込む。

 (3)砕いたクルミと金箔を飾る。

 ◆「EX桜もち風」 道明寺タイプの桜もちをイメージ

 ●まるごと桜もち

 昔ながらの和菓子アレンジ

 作り方

 (1)「森永2L EX桜もち風」を桜もちの皮と、軽く塩を洗い流した桜の葉の塩漬けで巻く。

(2)塩抜きした桜の花の塩漬けを飾る。

 ◆「EX草もち風」 よもぎをたっぷり使った草もち風アイス

 ●どーなっつアイス 草もち風

 新しく懐かしい味わい

 作り方

 (1)皿に黒蜜を線描きし、軽く温めたドーナツをのせる。

 (2)「森永2L EX草もち風」をのせ、「森永シャンティホイップ20」をかける。

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