業務用加工食品ヒット賞 和食部門:カネク「シャキシャキしょうが」

2016.09.05 450号 02面
「手羽先のグリル シャキシャキしょうがのせ」

「手羽先のグリル シャキシャキしょうがのせ」

 ◆食感を生かすショウガの新境地

 カネクの「シャキシャキしょうが」は国産のショウガを粗く刻み、ジュレタイプのドレッシングと国産の鷹の爪を加えたこれまでにない、ショウガの食感を味わえる調味料だ。ショウガのシャキシャキとした食感に鷹の爪が加わることで、これまでにない風味や彩りを手軽に演出することができる。同社は2008年に「シャキシャキわさび」を発売。これはワサビの粗く刻んだ茎を用い、辛味と風味に加え食感にこだわりを持った商品として魚類だけでなく肉類など幅広い用途に使用しやすいことから支持を現在も拡大している。この食感へのこだわりとネーミングが市場に浸透したため、同社は「シャキシャキ」のシリーズ化を検討してきた。この結果、長年の開発期間を経て「シャキシャキしょうが」が誕生した。

 同社は加工ワサビを主体として事業を拡大してきたが、鮮魚関連でショウガやニンニクなど和風香辛料の取引にも長けている。ワサビに次ぐ和風香辛料として、また近年、体を温める香辛料として注目が集まっていたショウガに着目。ショウガのダイスカットの大きさや彩りの良さなどで研究を重ね、ジュレドレッシングタイプの商品にたどり着いた。今回の商品はこれまでにないタイプのものとして、展示会などでの評判も高く、「カネクは面白い商品を作る」と老舗の加工ワサビメーカーながら新たな評価を得つつある。用途としてはマリネや揚げ出し豆腐、混ぜご飯、さらにはピータンなど和・洋・中を問わずアイデア次第でさまざまなメニューへの利用が可能だ。この汎用性の高さも調理現場から高い支持を集めている。

 カネクは今年、新たに「シャキシャキ山葵味噌(わさびみそ)」を発売した。これで「シャキシャキ」シリーズは計3品となる。刻んだワサビの茎をコメ味噌とあえてうま味たっぷりに味付けした「シャキシャキ山葵味噌」もこれまでのシリーズ品同様に、すでに高い評価を得ている。

 今後はこのシリーズ化をさらに進め、加工ワサビ専業メーカーとして存在感を高めながら、さらに和風調味料メーカーとして事業領域の拡大を目指す。

 規格=300g

 ●「手羽先のグリル シャキシャキしょうがのせ」

 味付け、たれにフルで大活躍

 (1)ポリ袋に手羽先、「シャキシャキしょうが」、醤油、酒、ごま油を入れ、軽く揉んで全体をなじませ、冷蔵庫に1時間以上入れる

 (2)(1)の水気を軽く拭き取り、サラダ油で両面を焼く

 (3)器に盛り付け、「シャキシャキしょうが」をのせる

 ●「豚肉ごぼうのシャキシャキしょうが混ぜご飯」

 小気味よい食感と風味をプラス

 (1)ごま油で豚肉とささがきゴボウを炒める

 (2)「シャキシャキしょうが」、水、醤油、みりん、ごま油を加えて、汁気がなくなるまで煮る

 (3)炊き立ての白飯に(2)をざっくりと混ぜる

 (4)「シャキシャキしょうが」で味を調整し、三つ葉をのせる

 ●「肉団子と春雨のスープ シャキシャキしょうが風味」

 トッピングしやすいジュレタイプ

 (1)豚ひき肉、「シャキシャキしょうが」、酒、長ネギ、片栗粉を混ぜて肉団子を作る

 (2)鶏がらスープ、水、醤油、塩を煮立てて(1)を落とし入れ、再び煮立ったら火を弱めて数分煮る

 (3)春雨、野菜類を加える

 (4)器に盛り付け「シャキシャキしょうが」をのせる

 ●「揚げ出し豆腐 シャキシャキしょうがのせ」

 のせるだけで定番メニューが進化

 (1)だし汁、みりん、薄口醤油を一煮立ちさせて、かけだしを作る

 (2)絹ごし豆腐は4等分に切って水気を拭き、片栗粉をまぶして中温の油で揚げる

 (3)シシトウは数か所穴を開けてから揚げる

 (4)器に盛り、(1)をかけ「シャキシャキしょうが」をのせる。

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