プロの食材活用この食材でこの逸品:カゴメ「業務用 スーゴ ディ ポモドーロ」

2016.12.05 454号 13面
魚介のトマトパッツァ(990円・税込み) 固形燃料で加熱し、グツグツと煮込んだ状態で提供

魚介のトマトパッツァ(990円・税込み) 固形燃料で加熱し、グツグツと煮込んだ状態で提供

 ◇アツアツがうれしい新・イタリアンメニュー「トマトパッツァ」

 「トマトパッツァ」とは、イタリア・カンパーニア州の郷土料理「アクアパッツァ」を源流に持つ新しいイタリアンメニュー。アクアパッツァが水から煮込むのに対し、トマトパッツァはトマトソースで煮込む、ありそうでなかった創作料理だ。

 このトマトパッツァが好評を博しているのが、無添加、無農薬食材、漁師直送魚介類など、食材にとことんこだわるカジュアルイタリアン「トスカーナ」。同店を展開するイタリアンイノベーションクッチーナ社長・四家公明氏が「シンプルに作れ、素材の持つうま味をストレートに味わえる自慢の一品」と胸を張る、トマトパッツァに迫った。

 ●魚介のうま味とトマトのうま味の相乗効果 味の決め手はトマトソース

 アクアパッツァに比べ、トマトパッツァはトマトソースを使うことで短時間で仕上がり、味がまとまりやすい。魚介から出るうま味とトマトソースのうま味が合わさり、食事メニューとしてはもちろん、酒にも合うメニューだ。

 「白身魚や有頭エビ、白ハマグリ、タコ、イカなど、複数の魚介とトマトのうま味が合わさる相乗効果で、互いの味を高め合うおいしさが、何といってもトマトパッツァの大きな魅力ですね」と四家氏。

 同店では、魚介をニンニクで香り付けしたオリーブ油で炒めてからトマトソースで煮込み、素材のうま味をさらに引き立てている。

 一方、煮込み料理は仕込みや調理に時間がかかるのが難点。特にアルバイトスタッフが調理することも多い業態では、味にブレが出やすい。

 そんな悩みを解決してくれるのが、カゴメのトマトソース「スーゴ ディ ポモドーロ」だ。同品はイタリア現地一貫生産によるトマトのうま味と彩りが生きた、粗ごしタイプのトマトソースで、「果肉の粗ごし感がとにかく素晴らしく、味もトマト本来のうま味がしっかりと出ていて煮詰めなくても使える。トマトソースを一から仕込むのに比べるとスタッフの負担が大幅に軽減できるのも、ありがたいですね」と、四家氏は感心する。

 このトマトソースを使って作るトマトパッツァは、「少量でも味がキマる」そうで、「トマトパッツァは、少人数でも楽しめるちょうどよい分量で提供できるので、お客さまも気軽にオーダーしやすいようですね。女子会のような女性グループから、よく注文をいただきます。グツグツ煮た状態でテーブルにお持ちしますので、お客さまからは歓声が上がる。その後は、みんなスマホでパシャパシャ(笑)」。

 酒にも合う料理なので、アルコールを追加注文されることも多いとか。男性はビールやハイボールを、女性は白ワインやカシス系のカクテルなど甘めの酒と一緒に注文するケースが多いようだ。

 「食事メニューとしても、酒のつまみとしても、どちらのシーンでも提供できるのもトマトパッツァの魅力。店にとっては重宝するメニューですね。魚料理は女性に人気がありますし、トマトパッツァはこれからますます広がっていくと思いますよ」(四家氏)。

 ブームの予感がする今後のトマトパッツァに、要注目だ。

 ◆料理人プロフィール

 「イタリアンイノベーションクッチーナ」四家公明社長

 よつや・ひろあき 千葉県船橋市出身。1992年、武蔵小山に「スパゲッティとすかーな」を開業。その後も、「クアットロクオーリ」「メルカートストリートカフェトリッパイオ」など、都内を中心に人気店を展開し、16年11月には創業の地、武蔵小山に「東京ミート酒場」4号店をオープン。

 ◆店舗情報

 「トスカーナ 神谷町店」

 所在地=東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー2階

 ◆製品紹介

 「業務用 スーゴ ディ ポモドーロ」

 カゴメ(愛知県名古屋市中区)

 魚介の味を高める果肉の粗ごし感

 夏の旬の時期に収穫されたイタリア産トマトのみを使用。現地で加工することで、爽やかな風味と鮮やかな彩りを生かした粗ごしタイプのトマトソース。

 内容量=2,550g缶

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