キラリと光る名脇役:「ビーフシチューの天ぷら」 ビーフシチューIN油揚げのアイデア

2021.07.05 509号 10面
「ビーフシチューの天ぷら」540円(税込み) サクサクの衣の中からトロトロのビーフシチューがとろけ出す。意外性の面白さだけではなく、ビーフシチューに料理人としての店主の腕が光る

「ビーフシチューの天ぷら」540円(税込み) サクサクの衣の中からトロトロのビーフシチューがとろけ出す。意外性の面白さだけではなく、ビーフシチューに料理人としての店主の腕が光る

(左)ビーフシチューはそのままでは、もちろん天ぷらにはならない。「油揚げに入れる」という発想がカギだ (右)天ぷらの衣を付けて、ビーフシチューが温まる程度にからりと揚げる

(左)ビーフシチューはそのままでは、もちろん天ぷらにはならない。「油揚げに入れる」という発想がカギだ (右)天ぷらの衣を付けて、ビーフシチューが温まる程度にからりと揚げる

 ●来店者のほぼ100%が注文

 「海里」は、店主の「人と同じことをしたくない」という性格から誕生するオリジナル創作メニューが光る店。油揚げにビーフシチューを入れて天ぷらにした「ビーフシチューの天ぷら」も同店の自慢の一品だ。

 「カレールウを入れた油揚げの天ぷらを素うどんにのせて、油揚げを崩すと中からカレールウが出てきてカレーうどんになるというのを考案し、ランチで提供していました。そこから発展させ、カレーよりもビーフシチューの方がインパクトがあると考えた末、『ビーフシチューの天ぷら』として単品でメニューに載せました」と若林勇店主。

 もともと洋食出身の店主にとってビーフシチューはお手のものだが、「ビーフシチューの材料費を考えると、価格が1皿1800円以上になる。洋食屋なら通用しますが、居酒屋ではちょっと厳しいですよね」。

 そこで、価格的にも、お酒にも合う一品として成立させたのが同メニュー。その狙い通り、来店客のほとんどが注文するという。「脇役」どころか、同店の名物メニューになっている。

 ●店舗情報

 「海里(みさと)」

 所在地=東京都北区赤羽1-41-16