愛用食材と調理技術:「ハンガリー産マグレカナール」 鴨つけ麺のつけ汁で活躍
●しっかりした肉質と風味が魅力
鴨つけ麺専門店「鴨ふじ」で愛用するのが、「ハンガリー産マグレカナール」。フォアグラを採取するために肥育された鴨(ミュラー種)のむね肉である。
店主の山口哲児さんが同品と出合ったのは、2007年から16年まで経営していた居酒屋の時代。メニューに鴨の小鍋があり、ランチには鴨のつけ麺も提供していたとか。
「最初は何の知識もなく、たまたま使ったのがこの商品でした。他の種類も調理して食べ比べてみましたが、やはりこちらがよいと納得し、以来愛用しています」。しっかりした肉質や、フォアグラを感じさせる風味がポイントという。
居酒屋が立ち退きになったため、17年に鴨つけ麺の店に業態を変更して移転。同品は、つけ汁に入る肉として活躍している。つけ汁は、化学調味料などが無添加の丸大豆醤油をベースに、みりん、鰹・昆布だし、砂糖、スープで甘めに調味。鴨肉以外の具材は長ネギとマイタケで、3~4分ほど煮て仕上げる。
「この鴨肉は煮ると若干硬くなるが、そこもよいところ。歯応えある食感を楽しめます。しかし、現地での鳥インフルエンザによる供給不足や、それに伴う価格高騰などの不安要素もある。今後も使い続けられる環境であることを願っています」と、山口店主は語る。
●「ハンガリー産マグレカナール」
●店舗情報
「鴨ふじ」
所在地=大阪市北区天神橋3-11-9