山本純子のスゴイぜ!業務用冷凍食品(52)仙波糖化工業「しっとりどら焼(こしあん)」

2024.01.01 539号 08面
仙波糖化工業「しっとりどら焼(こしあん)」規格=40g×10×12×2合 ここがスゴイ!!:外国人にも認知度が高い!

仙波糖化工業「しっとりどら焼(こしあん)」規格=40g×10×12×2合 ここがスゴイ!!:外国人にも認知度が高い!

冷凍だからしっとりすっきり

冷凍だからしっとりすっきり

 ●冷凍だからしっとりすっきり 手間いらず♪個包装

 どうしても冷凍食品でなければならない! という食品は、そんなに多くはないのですが、冷凍のメリットがとても生きている商品は、たくさんあります。冷凍和菓子もその一つ。

 和菓子を冷凍食品にすれば、その日に必要な数だけ解凍すればよく、ロスが出ません。微生物が繁殖できない温度帯が保存手段ですから保存料は不要。つまり、糖度を必要以上に高める必要もないので、雑味がなく、すっきりとした甘味が楽しめます。そして、いつでも出来たて感があって、フレッシュ。良いことづくめなのです。

 和菓子は常温で販売しているライバルがいっぱい。なので冷凍和菓子マーケットは、どちらかというとニッチ(すき間市場)。裏を返せば、個性を生かしてファンを獲得するチャンスがあります。

 今回紹介する仙波糖化工業の「しっとりどら焼」をはじめとする冷凍和菓子は、まさにその需要をとらえた秀作。主に高齢者施設・サービスのニーズにマッチして販売を伸ばしてきました。

 当初、同社が販売している食品原材料の多くを占めている、カラメル、黒みつ、粉末山芋などが菓子業界で使われていることから、自社原料を生かした新規事業を、という発想でした。すると、便利でおいしいと好評。手間いらずの個包装タイプも評価されて、しっとりどら焼、ふわふわスポンジ生地が人気のドームケーキとヒット商品が誕生します。

 一番人気の商品、しっとりどら焼は、山芋ともちを生地に配合することで、独特のウエット感と歯切れのよさを実現しています。飲み物がなくても食べやすいお菓子は、シニアの方々に受けます。カスタード、抹茶、ずんだとバラエティーも揃っています。「祝」など、焼き印をすることで、行事食にも対応しています。

 そして輸出向けにも人気が出始めているとか。ドラえもんの大好物として、世界で最も認知されている和菓子なのでした。これは訪日外国人にも喜ばれそう。

 ●ここがスゴイ=外国人にも認知度が高い!

 ●商品概要

 仙波糖化工業「しっとりどら焼(こしあん)」

 規格=40g×10×12×2合

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