話題の店WATCH:「立ち飲み×本格中華」の新店 現代の飲酒シーンにマッチ

2024.02.05 540号 06面

 本格中華の立ち飲み酒場がこのほどオープンした。同店は東京・学芸大学「立呑み 鉄砲玉」の系列店で、「鉄砲玉」は昔ながらの正統派立ち飲み酒場なのに対して、同店は大阪リッツカールトンや有名中華料理店で修業をしたシェフが手掛ける本格中華を提供。「立ち飲み×本格中華」の組み合わせは珍しく、店主の正木勇貴氏によると「世の中にない立ち飲み店を、と考えた」という。立ち飲み業態のニーズについては「スタッフとお客、お客同士の距離感が近いのがやはり魅力。また、自由な時間の使い方をしたい人が今は多く、ほんの短時間の利用も長居もできる立ち飲み酒場はそうしたニーズに合っている」と正木店主は分析。さらに「今、人とのコミュニケーションを求めている人が多い。幅広い世代が日常的に立ち寄り、お客同士で会話を気軽に楽しめる店にしたい」と語った。

 立ち飲み酒場というと、王道の居酒屋料理を提供する店が主流だ。しかし、町中華が「料理が充実した飲み屋」として利用される例が多いことからも、中華料理のニーズは間違いなく高い。「立ち飲み×中華」業態は今後、急速に拡大していくかもしれない。

 ●店舗情報

 「立呑み中華 起率礼(きりつれい)」

 所在地=東京都目黒区自由が丘2-14-2/坪数・席数=4.4坪・スタンディング16席/営業時間=16時~23時/平均客単価=4,000円

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