メニュートレンド:ローストダック専門店が上陸!

2024.02.05 540号 02面

骨付き肉を中華包丁で豪快にカットする様子は臨場感たっぷり

骨付き肉を中華包丁で豪快にカットする様子は臨場感たっぷり

ローストダックのほか、鶏、豚も用意。つややかなあめ色に焼き上がった様子がごちそう感を演出する

ローストダックのほか、鶏、豚も用意。つややかなあめ色に焼き上がった様子がごちそう感を演出する

店頭に吊されたロースト肉を見て立ち止まる通行人が絶えない。なじみの薄い業態ながらアピール度は高い

店頭に吊されたロースト肉を見て立ち止まる通行人が絶えない。なじみの薄い業態ながらアピール度は高い

【愛用食材・資材】「Mercury EK KIOSK端末」ポジフレックスジャパン(東京都港区)

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 「アヒル」はもともと鴨を食用に家畜化したものとしてアジア、ヨーロッパ各国で親しまれているが、不思議と日本ではなじみが薄い。これまで高級中国料理の「北京ダック」くらいしか知られていなかったアヒル肉を、香港スタイルの「ローストダック」で大衆食として提供する専門店が日本初上陸した。そんな注目の新店が東京・駒込の「ヤミーダック」だ。

 ●日本では希少で高級な「アヒル」を大衆価格で 迫力の「肉中華」ぶりも圧巻!

 ライスや麺を覆うように盛り付けられた、あめ色に焼き上がったローストダックが豪快だ。

 「旅行先や働く場所として多くのアジア人が日本を訪れるようになりました。でも香港やベトナムなどアジア各国で人気のローストダック店がありません。出店すれば滞在するアジア人、そして日本人にも喜ばれると考えました」とオーナーの趙艶(チョウ・イエン)さんは説明する。

 その味は、皮はカリッと香ばしく、肉は濃厚でジューシーな味わいでご飯や麺との相性は抜群。砂糖と紹興酒がベースのシンプルな味付けなので食べ慣れない子どもや高齢者も食べやすい。本場・香港の味にこだわらず、まずは日本人も食べやすい味付けにすることで「肉本来のおいしさを味わってもらう」ことに注力している。アヒルは何種類も試食して臭みがなく肉質のよいものを厳選。丁寧に下処理した後に直火窯でじっくりローストすることで、余計な脂分を落としながらも肉の中心まで味が染み込んだしっとりとした味に仕上がっている。高級レストランの北京ダックと比べると半値以下の値段で、しかも皮も肉も味わえるリーズナブルさも大きな魅力だ。

 ローストダックだけでなく、鴨肉や豚肉のローストも用意。醤油味やBBQ味など6種類から選べてバラエティー豊か。その上、肉の煮込みまであり、さながら「肉中華」と言いたくなる品揃えだ。

 実は同店の1号店はオーストラリア・シドニーにある。現地で料理人をしていた趙さんが、気軽にローストダックを楽しめる店としてオープンしたところ、一躍複数店舗を展開する繁盛店へと成長した。

 「ローストダックの専門店は店内調理の負担が少ないのでフランチャイズ展開していきたい。日本にもローストダックの食文化を広めたい」と新市場開拓に意欲を見せている。

 ●店舗情報

 「ヤミーダック」

 所在地=東京都豊島区駒込1-38-3 GRビル1階/開業=2023年8月/坪数・席数=5坪・10席/営業時間=11時~23時。無休/平均客単価=1500円

 ●愛用食材・資材

 「Mercury EK KIOSK端末」 ポジフレックスジャパン(東京都港区)

 大画面で操作しやすい

 1984年に台湾で創業し、世界第5位のシェアを誇る世界的POSメーカー。大画面で見やすく操作性も高い。多言語対応も柔軟で日本語に不慣れなスタッフでも使いやすい。オーストラリアと日本で同じシステムで操作できることも採用の決め手。

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