繁盛店のまかない:アジア料理でバイト世代に新鮮体験
●スタッフの健康に配慮
東京・東銀座の「挽肉屋 神徳」は牛・豚・羊・三合いびき・マグロ・タイの6種類から複数選べるスタイルでハンバーグ定食の新境地をひらいた繁盛店だ。
同店のアルバイトスタッフは20歳前後の学生が中心で、在籍する20人超のうち、1日10人前後が出勤している。
そんな食べ盛りの若者にまかないを提供するのも店長の仕事の一つ。数あるレパートリーの中でもスタッフのリクエストが多く月2回のペースで登場するのが「グリーンカレー」だ。
「若い子はまだアジア料理を食べた経験がある子が少ない。最初は抵抗感ある様子ですが、一口食べるとおいしいと驚いてもらえる一品です」と店長の森本健太さん。
作り方はいたってオーソドックス。鶏肉と野菜を炒めて、ココナツミルク、グリーンカレーペーストを加えて煮込むだけだ。特筆すべきは、気前のよい具材の多さ。鶏肉のほか、ナス、赤・黄のパプリカ、ブロッコリー、タケノコ、シメジと野菜が盛りだくさんだ。「若い子は日常的に野菜を食べない。まかないで栄養バランスを整えてもらいたい」と気遣う。年齢的に辛口も不慣れなため、本場の味より辛さを抑えている。
その他のまかないではビビンバやそぼろ丼など、同店の主食材であるひき肉を使った料理をよく作るそうだ。
●店舗情報
「挽肉屋神徳」
所在地=東京都中央区銀座3-11-16 VORT銀座イースト1階