話題の店WATCH:目の前で羊肉串がくるくる エンタメ性も高い新業態

2024.03.04 541号 07面
肉串(延辺串)1本200円~

肉串(延辺串)1本200円~

炭火の上の串がくるくると回転し、焼き上がる

炭火の上の串がくるくると回転し、焼き上がる

グリラーの上にのせると串の下部の突起がレールの穴にはめ込まれ、レールが左右に動くことで串が回転する

グリラーの上にのせると串の下部の突起がレールの穴にはめ込まれ、レールが左右に動くことで串が回転する

グリラーに設置されている溝を使い、肉を串の上にズラすと食べやすい

グリラーに設置されている溝を使い、肉を串の上にズラすと食べやすい

 「135酒場」「マルヤス酒場」をメインに14店舗を展開する金澤企画国際が昨年末にオープンした新業態「羊炭長(ヤンハンツァン)」の回転串焼きシステムが面白い。

 中国の東北地方では羊の串料理「羊肉串」は広く親しまれており、羊肉串をグリルする自動回転串焼き機が定着している。この料理を本場の味そのままに、自動回転串焼き機を全テーブルに設置してオープンしたのが「羊炭長(ヤンハンツァン)」。羊肉だけでなく、牛、鶏、豚のさまざまな部位や野菜など全30種類を取り揃えており、テーブル上で炭火で焼き、オリジナルスパイスでいただくスタイルだ。

 本場ならではのスパイシーな調味の羊肉も魅力だが、テーブル上で自動回転串焼き機を使って炭火で焼き上げるのが何といっても楽しい。自動回転串焼き機の作りはシンプルながらも「なるほど」と感心させられ、くるくると目の前で串が自動回転しながら焼き上がっていく様子は見ていて飽きない。お客自らが焼く楽しみがありながらも自動調理のため、食事や会話の邪魔にならないのもありがたい。

 金澤企画国際の金澤永浩代表によると、この自動回転串焼き機の設置費用は、安価なシルバータイプで「3万円程度~」という。同店では本場の「羊肉串」を看板メニューに打ち出しているが、同機を使ったさまざまな料理が考えられ、そのエンタメ性も高い。同機を導入した串焼きメニューが今後、ちょっとしたブームを巻き起こすかもしれない。

 ●店舗情報

 「羊炭長(ヤンハンツァン)」

 経営=金澤企画国際/開業=23年12月/店舗所在地=東京都台東区上野3-28-6大島第一ビル2階/営業時間=11時~23時/坪数・席数=160坪・140席/平均客単価=5,000~6,000円

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