数字で読み解くフードサービストレンド:24年外食・中食市場規模は前年比9.2%増

2025.04.07 554号 08面
飲食店の朝食市場規模推移(億円)

飲食店の朝食市場規模推移(億円)

 ●過去最高規模に

 外食・中食市場が好調です。サカーナ・ジャパン(エヌピーディー・ジャパンから社名変更)が提供する、外食・中食市場情報サービス「CREST」によると、2023年7月~24年6月計の外食業態における朝食市場規模は、5190億円で、前年同期比9.2%増、コロナ前の5年前同期比22.0%増で、調査開始の14年以降で最高規模となりました。特に1年前の伸び率は29.5%増と大きく、24年も引き続き拡大しました。

 朝食は、共働き世帯の増加、単身世帯の増加など、社会構造の変化やニーズの変化により、コロナ前から成長市場でした。コロナ禍でいったん成長がストップしたものの、通常生活に戻るに従い、また成長しています。夜遅くの客足が減ったり、営業時間を短くした飲食店も多い中、朝食に活路を見いだして、モーニングサービスを開始したり、充実・アピールする飲食店も増加しており、市場が活性化しているようです。

 また、値上げが続く中、自炊の内食や、購入する中食でもコストが上昇しており、利便性・タイパ・コスパを考えると朝食を外食で、という選択肢も増えているようです。

 (サカーナ・ジャパン 東さやか)

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