シダックスとビックドラッグ、インバウンド共同対応 1ヵ所で遊び・食事・買い物
レストランカラオケを展開するシダックスとビックカメラの「ビックドラッグ」は、東京・新宿区の繁華街ビルに共同出店した。地下1階・地上1階がビックドラッグ、2~10階がシダックスのレストランカラオケで英語・中国語・韓国語対応の従業員を配置した。遊びと食事、買い物が1ヵ所で楽しめる施設として訪日外国人にアピールする。ビックドラッグは20店目で、ビックカメラ店以外への出店は初めて。
シダックスは、レストランカラオケ店「シダックス新宿セントラルロードクラブ」(東京都新宿区歌舞伎町)のリニューアルに合わせてビックドラッグを誘致した。同店の運営は、9月設立のインバウンド関連事業会社シダックストラベラーズコミュニティーが担当する。同店限定メニューとして「特製和膳セット」3500円、「小鍋のすき焼き」2300円、ラーメンなど和食8品を提供。最大30人前後が利用できる団体客向けパーティールーム2室も備える。
ビックドラッグは1階で医薬品・化粧品・日用品・菓子など約3000品目、地下1階で家電、文房具を販売する。2フロア合計約210平方mと狭いため訪日外国人に人気の高い商品に絞った。ポイントサービス、ホテルや空港への配送サービス、免税8%に加え5%割引特典(医薬品除く)など、既存ビックカメラ店と同等のサービスが利用できる。15年8月期のビックカメラの免税売上構成比は12%を占める。
シダックスは、訪日外国人集客でリニューアル前より客数2~3割増を見込んでいる。新宿地区のビックカメラ店、訪日外国人が利用するホテルでのチラシ配布などで認知度を高める。