メニュートレンド:大阪に誕生、行列のできる生キャラメル専門店 「AMBICALAMUS」

2009.06.01 358号 02面
「生キャラメル」

「生キャラメル」

高級感のある、阪神百貨店梅田本店内の1号店

高級感のある、阪神百貨店梅田本店内の1号店

 スイーツの分野で、現在ブレーク中の生キャラメル。数々の商品が登場するなか、大阪では、3月11日、阪神百貨店に生キャラメル専門店が登場した。開店初日から長蛇の列ができ、現在も好調に売上げを伸ばしている。その人気の秘密は、大人が楽しめる味わいと、ユニークな食べ方にあるようだ。

 「AMBICALAMUS」(アンビキャラムス)は、(株)アンビがプロデュースする生キャラメル専門店。阪神百貨店梅田本店への出店が、第1号店となる。

 地元メディアに取り上げられたこともあり、当初から買い物客の関心は高く、オープン時には20人以上が並び、2日目は、開店と同時に50人以上の行列が1日中続いたという。現在では、当時のフィーバーは収まったものの、開店と同時に次々と利用客が訪れ、順調に販売数を伸ばしている。

 商品は、生キャラメル6個とサンド生地12枚入りのセットで1575円。「プレーンセレクション」「フルーツセレクション」「スパイシーセレクション」の3タイプが用意されている。プレーンは、バニラの風味と苦みが効いた大人の味。フルーツでは、ストロベリー・オレンジ・レモン、スパイシーでは、黒コショウ・ワサビ・ショウガの各フレーバーが楽しめる。

 さらに、ポイントとなるのが、一緒にセットされているパイ生地やサブレ。1口目はそのままで味わい、2口目には生地でサンドして食べることで、2つの味わいが楽しめるというわけだ。また、生キャラメルの魅力は、とろける軟らかさにあるのだが、食べにくいのが難点。挟むことで食べやすくもなる、このアイデアは秀逸である。

 「一般的な、紙からはずしてなめる感覚ではなく、洋菓子としての、食べるキャラメルを目指した」という同社。シェフパティシエには、国内外のスイーツコンテストなどで数々の受賞歴を持つ実力者を迎え、こだわりの味を具現化。ベースのキャラメルをはじめ、フルーツやスパイスも厳選した食材を使用している。

 また、店舗やパッケージ、ロゴなどのデザインは、日本を代表するデザイナーの1人である、グラマラスの森田恭通氏が担当。高級感のある、洗練された大人の店を目指している。

 今後は、抹茶や黒ごま、きな粉などの和のセレクションや、ナッツ系のセレクションなどのほか、全25種類ほどのバリエーションを予定。サンド生地も、計5種類ほどに充実させていく予定という。

 また、今後の店舗展開では、東京などほかの地域への出店も視野に入れているが、「どこでも手に入る商品ではなく、あくまでも、付加価値のある売り方が基本。出店も厳選していきたい」。まず、ブランド力を高めることを目標に展開していく予定だ。

 ◆「AMBICALAMUS」(アンビキャラムス)/経営=(株)アンビ/本社所在地=大阪市浪速区難波中2-2-12 電話06・4396・8600/店舗所在地=阪神百貨店梅田本店地下1階/開業=2009年3月/営業時間=午前10時~午後8時半(日・祝は8時)、休日は百貨店に準ずる

 ●愛用食材:「タヒチ産バニラ」

 生キャラメルにはバニラの風味は不可欠。同店では、バニラエッセンスなどではなく、高級品のタヒチ産バニラを採用している。あめを炊き上げる工程でふんだんに使用し、独特の甘い香りをしっかりと抽出。キャラメルを口に入れた瞬間に、バニラの本物の風味と独特の苦みが楽しめる。

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