中華料理特集 自慢の中華飯メニュー:新世界菜館「がらカレーライス」
◆カレーが老舗中国料理店のロングセラーメニュー!?
上海ガニをはじめ、旬の食材をふんだんに使った上海料理で有名な「新世界菜館」には、30年以上続くロングセラーメニューがある。それは、1日の出数が30食以上という「カレーライス」だ。
「蕎麦屋のカレー」は一般的だが、「中国料理店のカレー」はあまりなじみがないかもしれない。しかし、同店の「カレーライス」は中国料理店では欠かせない“がらスープ”を使う、いわば、まかないカレーを一品料理に昇格させたもの。「給食で食べたカレーのように懐かしい味」と、リピーターも多い。
ルーは、カレー粉と小麦粉をサラダ油でいり、これに豚がらと鶏がらの清湯スープを合わせる。具材は豚ばら肉と玉ネギ、ニンジンだけ。
あっさりと軽いながらも、がらスープの深みが際立ち、特に年配客から好評という。
店主の傳健興氏によると、その秘密は、具材を炒める時に紹興酒を加えて香り付けすること。そして、完成したカレーを、さらに一晩寝かせて味を丸くしてから提供する。
「パイコー(鳥唐揚げ)カレー」(1200円)、「角煮カレー」(同)、「新世界カツカレー」(1300円)、「ミニカレー」(300円)とバリエーションも豊富だ。
●「新世界菜館」/経営=(株)健興通商/本社所在地=東京都千代田区神田神保町2-2/店舗数=「新世界菜館」「咸亨酒店」ほか(2010年9月現在)