挑戦する企業

水産加工 2020.01.17
挑戦する企業

 農業機械大手のヤンマーが地域の行政や漁業協同組合などと協力して取り組むカキ養殖事業が軌道に乗ってきた。ブランド名は「くにさきOYSTER」で、冬季商品のマガキは12月から4月まで期間限定で出荷する。同ブランドの生食用殻付カキ(マガキ)は全国の飲食店を中心に出荷され、今シーズンからは大分県内、福岡、東京の小売店では一般消費者も店頭で購入することが可能となった。今シーズンは昨年12月16日の初出荷分から各店に納品され、クリスマスや年末需要で予想を超える売上げを確保した。類いまれな養殖システム、徹底した衛生管理とそこから生まれる安全性と信頼性。日本に欧米スタイルのカキの生食文化を根付かせるためのヤンマーの取組みを3回にわたって紹介する。(山田由紀子)