花かつお・削り節特集

水産加工 2019.06.03
花かつお・削り節特集

 削り節は前期、前年実績並みの市場規模を維持した。50代以上のヘビーユーザーが消費の多くを支え、超高齢化が進む苦境ながら、需要は堅調だった。前年の値上げ、減量による停滞からの復調に加え、単価アップも進んで収益は改善。昨年からさば缶人気に火がつき、魚食の健康・栄養情報が浸透。削り節市場でもごく一部ながら、鯖節人気が高まった。機能性訴求での若年、トライアル消費の喚起も有効。和食文化を支える誇りを胸に、市場継続の可能性を探りたい。(大居政光、浜岡謙治、堀江勝、吉岡勇樹)