花かつお・削り節特集
削り節は前期、前年実績並みの市場規模を維持した。50代以上のヘビーユーザーが消費の多くを支え、超高齢化が進む苦境ながら、需要は堅調だった。前年の値上げ、減量による停滞からの復調に加え、単価アップも進んで収益は改善。昨年からさば缶人気に火がつき、魚食の健康・栄養情報が浸透。削り節市場でもごく一部ながら、鯖節人気が高まった。機能性訴求での若年、トライアル消費の喚起も有効。和食文化を支える誇りを胸に、市場継続の可能性を探りたい。(大居政光、浜岡謙治、堀江勝、吉岡勇樹)
-
◆花かつお・削り節特集:需要堅調、収益は着実に改善
水産乾物・塩蔵他 特集 2019.06.03削り節は前期、前年実績並みの市場規模を維持した。50代以上のヘビーユーザーが消費の多くを支え、超高齢化が進む苦境ながら、需要は堅調だった。前年の値上げ、減量による停滞からの復調に加え、単価アップも進んで収益は改善。昨年からさば缶人気に火がつき、魚食の健…続きを読む
-
花かつお・削り節特集:主要メーカー動向=マルトモ 注力の「プレ節」好調
水産乾物・塩蔵他 特集 2019.06.03【中国】マルトモの19年3月期の削り節売上高は、前年比7%増の着地となった。営業強化している「プレ節」を中心とする差別化商品群の認知が進んだことに加え、CMや実演販売、食育活動などの積極的な啓蒙活動が成果として表れている。 また、業務用ルートでは外…続きを読む
-
花かつお・削り節特集:主要メーカー動向=林久右衛門商店 だし感の「万能だし」
水産乾物・塩蔵他 特集 2019.06.03【九州】林久右衛門商店が昨年、発売しただしパック「万能だし」合わせだしは、塩分などを入れずに、だし感で勝負、うまみが強いのが特徴となっている。 商品開発の基本的な姿勢は上質商品で、その原料確保に力を入れている。その代表商品が「ちょっと贅沢ふわっと」…続きを読む
-
花かつお・削り節特集:主要メーカー動向=にんべん 深めるブランディング
水産乾物・塩蔵他 特集 2019.06.03にんべんは前3月期からパッケージを順次改良し、「フレッシュパック(FP)ソフト1.5g×8袋」を急成長させることで、支持を広げている。主力の「FP4.5g×8袋」は原料高で一昨年に改定。減量して値頃感を打ち出し、増量セールも後押しした。前期業績は好調…続きを読む
-
花かつお・削り節特集:主要メーカー動向=ヤマキ 「使い切り」50%増に
水産乾物・塩蔵他 特集 2019.06.03ヤマキは「使い切りかつおパック」シリーズの成長を続け、商品価値を高めている。付加価値品の「氷温熟成1.5g×15P」、レギュラーは「マイルド1g×12P」、徳用・エリア対応は「新鮮一番1.5g×8P」を揃え、合計の前3月期売上げは前年比50%増で着地…続きを読む
-
花かつお・削り節特集:主要メーカー動向=ベストプラネット 使い切り本枯節
水産乾物・塩蔵他 特集 2019.06.03ベストプラネットは1~1.5gの使い切りパックでほかにない、本枯節の「匠の技」を展開している。自社でカビ付けしてコストを下げ、値頃感のある差別化商材と支持された。今6月期業績は業務・家庭用ともに伸長。来期が最終年の中計5ヵ年で目指す、既存強化の地固め…続きを読む
-
花かつお・削り節特集:主要メーカー動向=ヤマヒデ食品 「業務用だし」が堅調
水産乾物・塩蔵他 特集 2019.06.03【関西】ヤマヒデ食品は売上構成の10%を占めるロングセラー商品「業務用だし」(サバ、イワシ、ムロアジなどの混合削り節150g、200g、300g)と、「業務用だしパック」(20g×6P)が中心商品。この柱商品の「業務用だし」の売上げが堅調に推移してい…続きを読む
-
花かつお・削り節特集:前期市場動向=久しぶりの横ばい、拡大はかつおパックだけ
水産乾物・塩蔵他 特集 2019.06.03花かつお・削り節市場は18年3月期、約516億円の前年実績並みで着地したとみられる。構成比6割弱のかつおパックが前年比5%増、シェア3割で続く花かつおが1%増と伸び、混合削り節3%減を補った。 規模の横ばいは久しぶり。長期の縮小傾向を免れたのは値上げし…続きを読む
-
花かつお・削り節特集:今期展望=落ち着き示す相場 収益・価値向上探る好機
水産乾物・塩蔵他 特集 2019.06.03今年のカツオ相場も安定し、1~4月の1kg平均は163円と落ち着いてる。一部改定前に戻るような特売価格、増量セールも見られる。今は事業継続を果たす収益・価値向上を探る、好機ととらえるべきだろう。マグロは枯渇や保護が叫ばれるが、カツオ資源は不明とされるの…続きを読む