食肉加工品特集
食肉加工品の20年商戦は、コロナ禍での内食需要増で即食・簡便ニーズに合致したハム・ソーセージ・ベーコン類や、ハンバーグ・惣菜類など調理加工品の定番商品が順調に売上げを伸ばしたが、外食向けを主体とした業務用商品が年間を通して苦戦を強いられた。21年に入っても前年同様の傾向が続いている。新型コロナ感染再拡大で先行き不透明な状況が続く中、内食化は定着し、家庭用商品は引き続き堅調に推移している。ただ前年の特需の反動が出始めていることから、厳しい商戦になりそうだ。
食肉加工品生産数量の21年1~2月累計では前年比2.6%減となっている。また、経済悪化による消費マインドの冷え込みも懸念され、いったん落ち着いた価格競争が再燃しそうな気配だ。定番商品の大幅伸長で新商品の配荷が進まない状況ではあるが、内食化による需要増を一過性のものとしないためにもメーカー各社には価格訴求型商品だけでなく、業界の活性化につながるような価値訴求型商品の開発に期待したい。(廣瀬嘉一)
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◆食肉加工品特集:家庭用堅調続く 内食化が定着 業務用は年間通じ苦戦
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