シリアル食品特集

パン・シリアル 2022.03.28
シリアル食品特集

 2021年のシリアル食品市場は、16年に達成した過去最高の出荷金額602億円を更新して着地したもよう。コロナ禍以降の生活スタイルの変化や健康志向のさらなる高まりで、簡便で保存性が高くおいしさと栄養バランスの良さが再度評価され市場は大きく拡大。21年は、20年ほどの伸長はなかったものの、コロナ禍以降、伸長していたオートミール市場に大手2社が新規参入したことで市場はさらに拡大し、シリアル食品市場全体をけん引した。オートミールで業界が長年取り組んできた「ホットシリアル」や「朝食以外の食シーン」の開拓と定着に成功し、秋冬の需要を獲得したが、シリアル食品の需要期は、春夏であり、各社ともさらなる市場成長に向け、商品、コミュニケーション、販促を強化する。一方、原材料や燃料費の高騰が続く中、ウクライナ情勢がさらに追い打ちをかける。コストアップ分を自社で吸収してきたメーカー各社も価格を据え置き内容量を減量する対応を選択した。(青柳英明)