シリアル食品特集
2021年のシリアル食品市場は、16年に達成した過去最高の出荷金額602億円を更新して着地したもよう。コロナ禍以降の生活スタイルの変化や健康志向のさらなる高まりで、簡便で保存性が高くおいしさと栄養バランスの良さが再度評価され市場は大きく拡大。21年は、20年ほどの伸長はなかったものの、コロナ禍以降、伸長していたオートミール市場に大手2社が新規参入したことで市場はさらに拡大し、シリアル食品市場全体をけん引した。オートミールで業界が長年取り組んできた「ホットシリアル」や「朝食以外の食シーン」の開拓と定着に成功し、秋冬の需要を獲得したが、シリアル食品の需要期は、春夏であり、各社ともさらなる市場成長に向け、商品、コミュニケーション、販促を強化する。一方、原材料や燃料費の高騰が続く中、ウクライナ情勢がさらに追い打ちをかける。コストアップ分を自社で吸収してきたメーカー各社も価格を据え置き内容量を減量する対応を選択した。(青柳英明)
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◆シリアル食品特集:21年市場、過去最高額更新か 大手参入でオートミール急拡…
菓子 2022.03.28◆おいしさと栄養バランスが再評価 2021年のシリアル食品市場は、16年に達成した過去最高の出荷金額602億円を更新して着地したもよう。コロナ禍以降の生活スタイルの変化や健康志向のさらなる高まりで、簡便で保存性が高くおいしさと栄養バランスの良さが再…続きを読む
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シリアル食品特集:日清シスコ 今期第3四半期まで好調
菓子 2022.03.28●オートミールで春夏らしいメニュー提案 日清シスコの22年3月期第3四半期(21年4~12月)までのシリアルカテゴリーの実績は、前年を上回り好調に推移した。主力の「ごろっとグラノーラ(現在はごろグラ)」シリーズが好調を持続していることに加え、21年…続きを読む
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シリアル食品特集:カルビー 「フルグラ糖質オフ」15%増と好調推移
菓子 2022.03.28●国内売上高、反動減などで減収 カルビーの22年3月期第3四半期までのシリアル事業は、国内売上高が188億9600万円で前年比12.6%減となった。リニューアルを行った「フルグラ糖質オフ」は前年比15%増と好調に推移しているものの、前年のコロナ禍に…続きを読む
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シリアル食品特集:日本ケロッグ 大幅伸長続く「オールブラン」
菓子 2022.03.28●「オートミール」がプラスオン 日本ケロッグの21年シリアルカテゴリーの実績は好調に推移した。新たに発売した「オートミール」がプラスオンになったことに加え、「オールブラン」シリーズが前年に続き大幅伸長を達成したことが貢献。グラノラシリーズも好調に推…続きを読む
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シリアル食品特集:日本食品製造 オートミールが急成長市場けん引
菓子 2022.03.28●健康社会へ啓もう活動継続 日本食品製造(日食)は日本で初めてコーンフレーク、オートミールを製造したシリアルメーカー。マーケットでは健康志向の高まりを背景にオートミールが認知され需要が高まっている。オートミールの米化でダイエットに成功した「これぞう…続きを読む